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東京操体フォーラム 実行委員ブログ

 操体のプロ、東京操体フォーラム実行委員によるリレーブログ

おなかのきもち・・・4

おはようございます。

今日は一段と暑くなりそうですね。それだけでもストレッサーになり得ますが、ストレスとならぬよう、然るべき対応をしながら、御自愛していただければと思います。
 

 生体は有害なストレスを受けた時、視床下部−下垂体−副腎軸を介して腸内細菌に影響を与えているという事が、明らかにされているという。その影響を与える仕組みとして、従来は免疫機能抑制や腸管運動の変動を介した間接的な影響が想定されていたが、最近ではストレス時に消化管局所で放出されるカテコラミンによる直接的な影響が注目されているという。そして、カテコラミンにさらされた大腸菌など悪玉菌と呼ばれる細菌は、増殖が進み、腸管各所での病原性が高まるという。
 それから、ストレス時の反応として、緊急反応するものとゆっくり反応するものとがあり、緊急の時はアドレナリンが、ゆっくりの時はコルチゾールが分泌されるが、どちらも腸内細菌に変化を及ぼし、その腸内細菌がまた脳内へ神経伝達物質を送るという循環ができているという。


 このようなことからも、ストレスによる悪循環をくい止め、早めにストレスの解消をしなければならないということが、盛んに言われている。そして、普段から腸内環境を整え、善玉菌を増やし、幸福感ややる気を起こさせる神経伝達物質である、セロトニンドーパミンを増やそう、ということも最近よく耳にする。

 そして、大概その取り組みは食生活に向けられ、腸内環境を整え、善玉菌を増やすとされる食物がもてはやされる。ヨーグルトが良いとされれば、ヨーグルトを毎朝食べる人も出てくる。それはそれで良い事だと思う。しかし、長続きせずに何日かでやめてしまう人も多いと思う。

中には食べ過ぎて腹をこわす人もいるだろう。ヨーグルトの乳酸菌やビヒィズス菌は胃酸に弱く、その90パーセントが腸に届く前に死滅してしまうことから、沢山食べなくては、と思ってしまっている人もいると思う。
 しかし、ビヒィズス菌などが胃で死んだとしても、それらが棲みついていた溶液が腸に届くことで、腸内環境に良い影響を与えるという説もある。やはり、欲ではなく、からだにききわけながらとか、おなかにききかけてという事が大切であり、よく噛んで味わって食べることも肝要。

 腸内細菌は生き物だし、腸内細菌が合成するセロトニンなどの神経伝達物質も生き物に準じたものだ。物質を満たすために物質を補うという想いでは、調和和親して発酵というようにはならないと思う。イノチに対する想いも大切。セロトニンドーパミンは元気の素とも言われるが、その元気の素の素を、からだに応じた分だけ欲張らずに、いただくという想いも大切だと思う。

 想いもストレスによる悪循環をくい止め、早めにストレスの解消をするためには重要だと思う。腸は人間の感情や気持ちなどを決定する物質のほとんどをつくっているといわれる。ストレスを受けた時もそうだが、感受性にも大きく関わっている。そして、それを脳に伝えている。

 例えば、道端に咲くタンポポを見て綺麗だなと思った程度でも、腸内環境が良い状態でセロトニンなどが多ければ、脳が十分に幸福を感じられるようになるという。この時に言葉にする、その感情を言葉に出す、ということをすればもっと良いのではないかと感じる。決して「なんだ雑草じゃないか」と否定してしまわないこと。その時感じた感覚を大事にすることが肝要と思う。

 想の法則に「描写の理念」というのがある。これは「この現象の世界は、言葉の示方性を受け、言葉によって物事が具現化する世界である」ということである。だから「美しきこと」「清く好ましいこと」に心を向け、意識的に言葉に表現することが大事であり、その反対のことは極力心に留めず、言葉に出さないことが肝要であるということ。

 セロトニンドーパミンの力も借りて「綺麗だ」「美しい」と感じ、幸福感を味わったのなら、言葉でお返ししてあげるという気持ちも大切だと思う。ドーパミンが幸せを記憶する物質であると主張する人もいるというが、そうであるならば尚のこと、「美しい」と感じたことは言葉にしていくということが大切なのではないだろうか。

 そうすることで、からだのなかでは、脳と腸、腸内細菌のあいだに多幸感にあふれた循環ができ、より良い腸内環境が具現化してくるのではないだろうか。そうなれば、少々のストレッサーにはストレスとして反応しない、強くて穏やかな、個性真理体としての自分が、具現化してくるのではないだろうか。