東京操体フォーラム 実行委員ブログ

 操体のプロ、東京操体フォーラム実行委員によるリレーブログ

最終日。

おはようございます。

 今回のブログは、おなかの中の中の外部でもある、腸内環境やそこに棲息する腸内細菌に想いを馳せて、書いてきました。この分野はまだまだ未知の部分が多く、特に腸内細菌の働きに関しては、解らないことや誤解している部分が多いようです。
 物事の本質は一にして二、二にして一。表面に現れている事だけが全てではない。表面に現れた事柄が間違っているという訳ではない。しかし全てではない。

 私は、腸内細菌を含む常在菌を、悪玉、善玉と分けるようなことは、あまり好きではない。3日前のブログでは、悪玉、善玉ということを書いているが、そうしないと伝えたいことが文章とならないので、苦渋の選択として悪玉、善玉の表現をさせていただいた。
 大腸菌にしても一部の病原性大腸菌を除き、大腸菌そのものは無害であり、ビタミンの合成や他の有害な病原菌が腸内に定着するのを防止する役割を担っているという。

 完全なる善も完全なる悪もない。人間だってそうだと思う。だから自然に秩序が生じてくる。そのバランスをどうするか。そのバランスをエントロピー増大に向かわせるのか、そうでないかは自分の生き方にかかっている。いくら、生かされているからといって他力本願ではダメだ。自分も参加しないと。自分も自然法則に合わせるという事をとおして参加しないと。生かされて生きているのだから。

 自分が、そういう生き方に参加せずに、腸内環境のバランスが崩れ、エントロピー増大の方向に向かう菌が増えたからといって、それらを悪玉と命名するのは勝手すぎやしないだろうか。悪に染まるには、染まるなりの理由があると思う。自分の生き方が大事。


 生かされて生きていることを自覚し、自分の生き方を自然法則に合わせていく。お隣の大国のように、一党独裁で異を唱えるものは悪者として排除し、バランスを無視して一握りの自分達の利益ばかりを追求した結果どうなっているか。自然環境の汚染、破壊、蔓延する食品偽装、そして一握りの自分達の腐敗。個人の横領額が何兆円になるなんて、本当に馬鹿げている。一方では食うや食わずの人達がいるというのに。

 しかし、一党独裁ではなく、他者性を尊重するといっても、みんながみんな自分のことばかり主張して、ピーチクパーチク騒いでいても、一向に前に進まない。みんなに共通して、みんなが幸福になれることを考えなくてはならない。みんな生かされて生きているのだから、そこに自在する自然法則は無視できない筈なのだ。自然法則を基にした上で、より良いバランスとなるように知恵、つまり体感をとおしての知の恵みを出し合っていくべきなのだと思う。


 話は変わりますが、先々月に旧富岡製糸場世界遺産登録されました。
 記事にすると長くなるので、やめておきますが、近所なので先ほど写真だけ撮ってきました。興味のある方は出かけてみてください。



暑さ厳しい中、お付き合いいただき、ありがとうございました。
来週は中谷さんの担当となります。
来週も、どうぞ宜しくお願い致します。


友松 誠。