東京操体フォーラム 実行委員ブログ

 操体のプロ、東京操体フォーラム実行委員によるリレーブログ

「手入れ」を考える 2

例えば、トイレがつまってどうしようもない時
そんな時は、水回りのプロ「水道屋さん」を呼びます。

また、急に電気コンセントが使えなくなってしまったら
電気のプロ「電気屋さん」を呼ぶ。

『餅は餅屋』というように
その道のプロを呼んで、なんとかしてもらうのが一般的です。
専門家に頼むと、ひとまず大抵の問題は解決することでしょう。

これは「住まい」の話です。

昨日に引き続き、私たちの「からだ」に置き換えてみると
私たちもからだの不調を感じた時に
その対応をその道の専門家に頼むことが多い。
西洋医学の分野を例に挙げてみれば
病院に行けば「○○科」という場所で、その道のプロが待っている。

ここで、もう一度
先ほどの「建物」の方に、目線を移してみます。
住まいの「水」というのは、「水道管」を通じて
建物全体を廻っています。

また「電気」も「電線」という道筋を通して
建物全体を廻っている。
だからどの部屋に行っても「パチッ」と灯りがつく。

住まいにしても、その基盤には「循環系」の支えがあるんですね。
そして、その循環系は単なる閉鎖系に終わらず
そのまま建物の外へとつながり
水道局や電力会社という
「源流」を通しての大きな循環の一部となっている。

ちょっと堅苦しく言ってみましたが
そんな「当たり前」の話です(笑)

でも、そんなことを考えていると
わたしたちの「からだ」。
このからだも「水道管」や「電線」のような循環系のシステムによって
実に精巧に奇跡的に支えられていることを感じます。

そして、それは単純な閉鎖循環系に終わらず
からだの外とも繋がっているもっと視野の広い循環系。
こんな奇跡のようなシステムを前に
果たして丸ごと「手入れ」することなんて
できるのでしょうか?

それが「できる」
という凄さが、「からだ」にはあります。

そして、もっと有り難いことに
その手入れの本来の「プロ・専門家」
他でもない
アナタ自身なのです。

「2014年秋季東京操体フォーラム
今回は11月22日(土)23日(日)の二日間開催いたします。
メインテーマは「操体進化論」。
特に、22日は場所の都合上、人数が限られておりますので
ご参加希望の場合はお早めにお申し込み下さい。
詳細は以下、「東京操体フォーラムHP」をご確認ください。
http://www.tokyo-sotai.com/?p=813