人間の本当に正しい姿勢とは何なのだろうか。
様々な分野で姿勢が原究されているが、未だ完成されたものは出てきていないように思える。
私達も操体を学んでいる中でこのテーマの核心に迫ってきているように思うのだが、まだまだ完成形のものだとは思えない。
私自身も先に行われたフォーラムで発表した「自然体立位」の中で、この正しい姿勢について原究し、それを成すための重要なポイントを示したのだが、これもポイントの一つにすぎない。
このテーマに対し少しずつ見えてきたのが、正しい姿勢とはカラダの器だけを正しても正しい姿勢にはならないということであった。それに順ずる心、また生き方も正していかなければ正しい姿勢にはならないのである。
橋本先生の著書を読んでいると自然体についてこのようなことが記されている。
「人が正しければ、容姿はおのずと正端となり、骨格は整い、筋肉は拘筋することなく、
内臓はその地位に安じ、その機能も互いに相、調和し、身心ともに健康である」
人が正しいければと記されているが、これは生き方を指しているのだと思う。
橋本先生がここで伝えたかったこととは、本当の正しい姿勢とは生き方が正しければ、カラダだけでなく身心が自ずと調和が計れて正しい姿勢、自然体となると説かれているのだと思える。
ここでいう生き方とは先日まで書いた「息・食・動・想」であり、これらをイノチが悦ぶ法則に乗っ取り実践していくことが正しい姿勢に繋がってくるのではないだろうか。
来年はこの正しい姿勢について原究していき、フォーラム等で発表していきたいと思う。
今年も一年ありがとうございました。明日からは半蔵さんです。