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東京操体フォーラム 実行委員ブログ

 操体のプロ、東京操体フォーラム実行委員によるリレーブログ

「旅する木」 星野道夫

友人からもらった本をずっと読まずにいた。買った本もすべて読みあさり、もう読む本がないということで読んだ本が今回紹介する本「旅する木」星野道夫著だ。本というのは不思議で自分が読みたいと思っていなくともこのような良書にあたることがある。
星野道夫は写真家で大学時代に神保町で出会ったアラスカの写真集に魅せられすぐにアラスカへ移住。その後ずっとアラスカで過ごしたそうだ。アラスカでの生活は都会での生活と違い、自然が猛威を振るってくる。そこには厳しい寒さであり、いつ襲ってくるかもしれない動物であり。都会ではあまり感じない生と死の境が感じられる本だった。いつもはミステリーばかり読んでいる私にとって非常に新鮮なエッセイだった。最後まで本を読み終えたとき衝撃だった。もう星野道夫はこの世にいない。撮影でのテント宿泊中に熊に襲われて亡くなったそうだ。その年が43歳。現在の私と同じ年ではないか!儚くも失った命。しかし、この本の中には星野道夫は自在している。死んでからもなお、私のこころを動かしている。人はどれだけ長く生きるかではなく、自分の人生をどう生きるかを問いかけているようだ。明日死ぬかもしれない運命。今、生きる愛。これこそが操体に通じていると感じた。

旅をする木 (文春文庫)

旅をする木 (文春文庫)