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東京操体フォーラム 実行委員ブログ

 操体のプロ、東京操体フォーラム実行委員によるリレーブログ

感じとることから。

おはようございます。

今週のブログは友松が担当いたします。

どうぞよろしくお願い致します。

 暑いですね。晩夏の候、陽の暮れる時間は早くなったとはいえ、まだまだ暑さが堪えます。そういえば、昔はこの時期になると、むし暑さに対する不快指数という言葉をよく耳にしました。その言葉を聞いて、もっと不快というか、気分が低調になっていたような気がしていたのですが、最近は聞かなくなりましたね。

 そのかわり熱中症指数というのをよく聞きます。7月の終り頃から昨日まで、うちの方はほとんど毎日が厳重警戒です。それだけ以前より極端に暑くなっており、とにかくこの暑さに気をつけてくれ、ということだと思います。現に熱中症で生命の危機に陥る人や亡くらわれてしまう人も、年々増えているようです。

  暑さに対する感覚は人それぞれであり、その時の体調にもよります。自分は大丈夫という過信は禁物です。自分は大丈夫という過信には、自分と共にあるからだを蔑ろにしてしまっている面が多分にあります。からだのことは放っぽっておいて、自分の無理が効いた時の記憶が支配的となり、その記憶だけで自分は大丈夫と決め付けてしまいがちです。

 しかし、現実のからだは記憶の中のまま留まっているわけではなく、常に変化しています。思考ではからだの現状はわからない。感じとる必要があります。

 

 この、感じとるという事は非常に大切です。熱中症では、めまいやふらつきなどの初期症状があるという。これだけ暑く、湿気も多い環境ですから、初期症状がそのまま重篤な症状につながることも多い。初期症状の兆候、あるいはその前にはもう、からだから何らかのサインを感じとり、適切な対応を心掛ける必要があります。

 こう文章にして書いてしまうと、難しく感じてしまうかもしれませんが、誰でも普段気にもとめずにやっていることです。

 しかし、その感度は残念ながら、鈍ってしまっている人も多い。それは自分自身が生活の中で最小限、責任をもって営まなければならない「息」「食」「動」「想」と、連鎖する「環境」とにストレスをかかえているからです。

 

 「息」「食」「動」「想」には自然法則があり、その自然法則に生き方をあわせていくようにすれば、何らかのストレッサーがあったとしても、ストレスとして反応し難くなる。

 しかし、自然法則に背反し、からだにとってのストレスが生じると、からだはそのツクリと動きを歪ませて対応せざるをえなくなる。

 これはこれで有り難い働きではあるのだが、時間空間的限度をこえると、局所的な緊張変化、内圧の変化、脊柱配列の変化などを生じさせ、その変化はまた新たなボディの歪み(運動系、それ自身の不調和、アンバランス)を誘発し、歪みは系統的に波及していく。

 この間に、物理的にも生理学的にも、変調をきたし、エントロピーの増大へと向かってしまう。その現われが、症状疾患現象ということなのだ。

 そうならない為にも、感じとるという事が非常に重要であり、ボディの歪みが恕限度、つまり時間的にも空間的にも許してもらえる限度を超える前に、からだにとってのストレスを感じとり、歪みを波及させないといった対応が必要です。

 それには自然法則を識っていく必要がある。自然法則を識っていきながら、からだから感じとった事を照らし合わせて、自分の生活、生き方を自然法則に合わせるように変化させていく。

 その中では反省あり、懺悔あり、そしてそれ以上の感謝と悦びあり。神性相続権を有する本来の人間の像がみえてくるかもしれません。

 その実践の中で、自分自身の周りの環境が苛烈になっても、最適で能率的な対応が出来、逞しく生き活きできるようになっていくと思います。