東京操体フォーラム 実行委員ブログ

 操体のプロ、東京操体フォーラム実行委員によるリレーブログ

「空間とゆがみ」

去年に引き続き、今月の5日、6日に福島の会津にて伝統療法カンファレンスが開催された。

 

私は所要の為、5日だけの参加だったのだが、その短い時間の間でも本当に実りのある有意義な時間であった。

 

様々な手技の先生達の治療との向き合い方、その先生達のお弟子さん達の姿勢、治療の内容以外にも様々なことを勉強することが出来た事。そして会津の自然に囲まれながら臨床を行う素晴らしさを体感出来た事が大きな収穫であった。

 

そういった空間に身を置き、改めて勉強になったのは臨床における時間・空間の大切さである。

 

施術者はいかに患者が自分と向き合うための臨床を行えるかである。雑音が入る空間はとても刺激的な波動があり思考が常に働く。いくら腕が良くても患者がカラダと素直に対話出来る空間がなければ治療効果も出ない。

 

操体は場所を選ばない素晴らしさがあるが、空間が与えてくれる治癒力も大切だと思う。

 

三浦先生が治療されている三軒茶屋のターミナルビルにしても、岡村実行委員の治療院にしても、何かカラダが悦ぶような空間の波動がある。

 

そういったカラダと向き合うための空間作りも臨床の一つであり、技量の一つなのだと思う。

 

今回の伝統療法カンファレンスが豊かな自然の中で開催されたことの意味の一つにこういった事が含まれているような気がする。

 

おしらせ

2015年冬季東京操体フォーラム 速報です。
12月5日(土)6日(日)二日間開催決定