その時代に合った学問を学ぶことが出来る。
これはとても魅力的なことだと思います。
歴史の遺物として消え去ることなく
また「過去のもの」として、博物館に展示してあるわけでもなく
現代に息づき、生きている学問。
まさに、師のもとで学んでいる「操体」は
そのような、生きている学問だと感じます。
「生きている」というのは
操体に関する最新の情報を学ぶことが出来る
という意味もありますが、
橋本敬三先生が成し、成そうとしてきたこと
その意志を継承し、「進化」と「深化」を遂げてきた、その道筋。
世代をこえた、操体という学問の生き様を まるごと見せていただいているので
そのように感じるのだと思います。
陰の時代に生きる人間にとって
陰の時代に息づく学問を学ぶことはとても有意義です。
しかし、本当に有意義なのは、陽の時代から陰の時代へ移行する
そのプロセスを理解した上で
陰の時代に生きている学問を学ぶことではないかと感じています。
800年という周期で陰と陽を行き来する時代の流れの中で
人が人へ、学問を通じて伝えていくものは
まさにこの「移行」のプロセス。
学問の生き様なのではないかと思うのです。
2015年冬季東京操体フォーラム 12月5日(土)6日(日)
二日間開催決定 詳細は東京操体フォーラムHPをご覧下さい