東京操体フォーラム 実行委員ブログ

 操体のプロ、東京操体フォーラム実行委員によるリレーブログ

日々生まれ変わり。

おはようございます。

日一日と、日が昇っているあいだが短くなり、一日一日があっという間に過ぎていくように感じる今日この頃です。

今年も、あと一ヶ月と半分ぐらいなんですね。

 

年単位で考えると、歳を追うごとにエントロピー増大へと向かうような気もしてきてしまうが、一日一日が日々生まれ変わりと捉えれば、先行きの不安は解消されてくるのではないだろうか。

死んで生きる。死んで生きるというと、ゾンビみたいなものを想像してしまうかもしれない。

しかし、そういうオドロオドロしいものではなくて、自我を捨て、今、息をしていられる自分自身を、陰陽の展開のうえに成り立っている存在として捉えてみる。

 

陰陽の展開は、ミクロからマクロまであらゆる事象にみられる。そして、それがある一定の秩序、法則の元につながりをみせている。

人体は小宇宙とよく例えられるが、小宇宙から宇宙へ、宇宙から小宇宙へ、小宇宙から更にミクロな小宇宙へ、すべては陰陽の展開による。そして、そのように陰陽を設定したのが太極である。

自分自身のミクロな部分に目を向ければ、細胞という存在が浮かび上がる。60兆個とも70兆個ともいわれる人体の細胞は、常に生き死にしている。

実際に私達の細胞は、日々刻々と生まれ変わりを繰り返しており、3ヶ月もすれば全体が入れ替わっているという。

 

3ヶ月というのは、四季のうつり変わりにもつうじるものがあると思う。陰陽の展開による四季折々の自然環境。それに対応してくれる、からだ。

暑ければ冷房を入れればいい、寒ければ暖房を入れればいい?そんな単純なものではない。呼吸、飲食、身体運動、想念、すべてに影響し、関わりをもっている。

日々刻々の生まれ変わりが、自然環境をはじめとする様々な環境変化、時空への適応を可能としている。

人体という小宇宙では、常に生死が繰り返され、循環が生(な)されている。そのうえに成り立つ自分自身。生かされて生きている。有り難い事だ。

 

日々、その一日を肯定的に捉え、心底満足して、感謝する。それは太極の理念に調和し、より良く生まれ変わる事につうじるだろう。

四季折々の陰陽展開による自然環境をはじめとする様々な環境にも、からだ全体がより良く適応でき、結果的に12ヶ月という一年間が息災となり、実年齢より若々しくいられるのではないだろうか。

 

2015年冬季東京操体フォーラム 12月5日(土)6日(日) 二日間開催します

詳細は東京操体フォーラムHPをご覧下さい