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東京操体フォーラム 実行委員ブログ

 操体のプロ、東京操体フォーラム実行委員によるリレーブログ

生者と死者。

友松 誠(ともまつ まこと)

おはようございます。

 

人間を陰陽で捉えると、男女だけでなく、生者と死者にも分けられる。分けられるだけでなく「一は二にして、二は一」。表裏であり、統合であり、調和の像の現われでもある。

生者と死者。オドロオドロしく考えずに、今、生きている自分自身の内には、生者と死者が混在していると捉えてみる。

 

今、息をしていられる自分自身の内には、死んでいく細胞、死んだ細胞の存在がある。そういう細胞のお陰で自分自身は生かされているともいえる。

例えば、人体を包み込んでいる皮膚。その表皮細胞の最表層、つまり外界との境界の最前線で、様々な働きに関与しているのは死んだ細胞なのだ。

 

生命科学や医学としての皮膚本来の働きの研究というのは、まだまだポプュラーではなく、一般的には広く知れ渡っているとはいえない。しかし、その役割や働きには驚くべきものがあり、熱意ある研究者によって、その科学的研究成果も徐々に明らかにされてきている。

 

勿論、操体も昔から皮膚には注目していた。そして臨床の中から、皮膚に問いかける診断分析法が体系化されていった。そして、既に平成11年には、三浦寛先生著作による「快からのメッセージ・哲学する操体」の中に、その取り組みの過程や成果の程が書き表されている。

私たちの師が、臨床の場で信念を持って実践して築き上げてきた事が、科学的根拠や研究実績によっても裏付けられてくるというのは、凄く嬉しい事である。

 

「快からのメッセージ・哲学する操体」の中で三浦先生は、「皮膚という器のなかでイノチが機能する」と書いているが、それだけ皮膚は人間にとって、いや全ての命あるものにとって大変重要で、これなくして生命は全うできないというものである。

その皮膚の最表層は死んだ細胞の集まりで出来ており、それが生きた細胞と連携し、そしてからだの内部にも、心にも働きかけているから、私たちは生きていられる。

「生者」も「死者」もつながっている。「一は二にして、二は一」表裏であり、統合であり、調和の像の現われでもある。

 

快からのメッセージ―哲学する操体

快からのメッセージ―哲学する操体

 

 

皮膚に問いかける診断分析法は渦状波と名づけられたが、
「渦状波®」は 三浦寛先生の登録商標です。 

 

2015年冬季東京操体フォーラム 12月5日(土)6日(日) 二日間開催します

詳細は東京操体フォーラムHPをご覧下さい