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東京操体フォーラム 実行委員ブログ

 操体のプロ、東京操体フォーラム実行委員によるリレーブログ

「陰と陽 ~師と弟子~」

三浦 寛幸(みうら ひろゆき)

私は操体を学ぶ前までは今回のテーマである「陰と陽」について考えてみる機会はあまりありませんでしたが、このことについて考えていくと物事に対する見方、捉え方が大きく変わってきます。

 

この事に始めて触れたのは操体を学び始めてまもない頃、橋本敬三先生が記された「生命現象創生の中心理念」という潜象から現象が生じる「ものことなり」のプロセスを記された図を目にしたのが始めてだったのを覚えています。

 

最初はその意味していることがよく分かりませんでしたが、少しずつ潜象という目には見えない世界の事に目を向けることで少しは理解出来てきたように思います。

 

人・物・空間、目に映るもの、目には見えないもの、私達は生きている中で存在と自在に常に触れ何かを感じながら生きている。陰と陽とは触れている全てのものにあり、物事を現象的な見方と潜象的な見方・捉え方をする必要があるように思います。

 

それは操体に限ったことではなく、師や自分が模範としている人達をどういった意識を持って見て、そして学んでいくのかがとても大切であり、これも先程書いた現象的な見方と潜象的な見方、この二つの見方でその姿、考えていることを見る必要があるのではないでしょうか?

 

ちょうどこのブログを書いている時に、このような言葉を目にしました。

 

「師を見るな、師が見ているものを見よ」

 

これは正しく、この2つの見方が当てはまると思います。

 

この意味するものは、ただ師を真似てコピーをするのではなく、現在感じていること、そして先に何を見据えているのか、という目に映ることのない波動のようなものを感じ、体現していくことが必要だと言っているように感じます。

 

先のフォーラムでも瀧澤副実行委員が師弟関係の在り方について発表して頂きましたが、陰の時代に差し掛かった現在、自分の心の在り方というのを見失ってしまうことが多いです。

 

自分らしく生きていく師や尊敬する人達を持ち、その生き方を見て、そして感じて自分の生き方に落とし込んでいく。そういった事が現象に惑わされない自分らしく生きるヒントになるのだと思います。