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東京操体フォーラム 実行委員ブログ

 操体のプロ、東京操体フォーラム実行委員によるリレーブログ

昨日までの未来[岡村郁生(おかむら いくお)]

橋本敬三師の著書のうち、初めに読み終えた「万病を治せる妙療法」を
写し取る際に「からだの設計にミスはない」との違いに注目した。

からだの設計にミスはない―操体の原理

からだの設計にミスはない―操体の原理

この本だけは「般若身経」における”自然体”で立つときの膝を、
”ホッ”とゆるめる、と記載してある。

昨年の秋季東京操体フォーラムの実技指導の際に、三浦寛幸実行委
員長、瀧澤副実行委員長を中心に、”ホッ”と膝をゆるめることに
ついて指導していたが、私も身内ながら・・・この説明がまたイイ塩梅
であり、つくづく嬉しくなったのを思い出した。

東京操体フォーラムは言わずもがな、三浦寛理事長の講習を受けてい
る実行委員の団体であり、からだの使いかた、からだの動かしかたを
立位を維持する人間の構造力学・運動力学上において、如何に理に適
っているか、どれほど大切なのか、を追究して飽くことなき探求の末、
常に「般若身経」を学びつつ現在まで深化してきたのである。

元々ヒトは動く建物であり、”つくりがあってうごく”のであるから、
つま先と踵を平行にして立つ状態から、左足つま先を内側に向け半歩
前に出すことによって、よりよく”からだは自由になれる”のだが、
これも"ひざをホッとゆるめる”ことから始まっているのである。

・・・ということは、逆を返していえば、"膝を伸ばしたまま"で身体
を使い、動かしていたなら、深化はなかったということでもある。

初期の記載を重要視して、"膝を伸ばしておいて般若身経"を行うこと
をかたくなに維持する理由とは何か?変えたくない理由は何なのか?

写経中に、痛いほどそれがわかってきた。イライラが収まってきた。

たったひとこと、たった一行、たった一瞬の気付きは、永遠に時を止
めることを許さず、”高度に培ったもの特有の熟成させゆく悦び”を
必然としてしまったのである。

贈られし祝福、学びゆく悦び、これこそ”愛”・・・まさに、愉悦の愛。


※愛の一言:秘められし自然法則の一つのあらわれ、それが"美"。
       もしそれが美となって現れなければ、自然法則は永遠
       に、私達から秘められた状態なのだ。