東京操体フォーラム 実行委員ブログ

 操体のプロ、東京操体フォーラム実行委員によるリレーブログ

ヒヨコちゃんの愛と操体 その4


「あの人のことなど もう忘れたいよ だってどんなに想いを寄せても 遠く叶わぬ恋なら・・・」。

『片想い』(作詞 浜田省吾 作曲 浜田省吾)。


何だかどよ〜んとした空気になりますな。

お医者さまでも、草津の湯でも、恋の病は治せないそうなんですが、

とにかく片想いってのは一方通行ですからねぇ。まぁ辛いもんでございます。


ところで一方通行といえば、ワタシらの仕事もそんな感じなのかもしれません。


施術する先生と施術してもらう患者さん。

その場合、施術の主体はあくまで先生であって、

患者さん自身が施術に参加するということはあまりありませんから。

つまり先生が全て診断し治療するという一方通行的な空間です。


でも、操体法の場合はちょっと違うんです。


操体法の場合は先生と患者さん、

さらに患者さんのからだという三位一体の空間となります。

一方通行ではなくて、スクランブル交差点ってところでしょうか?(意味不明)。


先生からの一方通行的なアプローチではなく、診断も治療も患者さん自身に委ねてしまう。

面白いですよね。そこが操体法の他に類をみない特徴といえるかもしれません。


そんな操体法の施術でワタシがとっても好きなシーンがあるんです。


三浦先生の操法に渦状波というものがあります。

ワタシもヘッポコながら使わせていただくことがありますが、

その渦状波を行うと、ただ静かに涙を流す方がいらっしゃるんです。


どうしてなのかわからないけど、ただ静かに涙が流れる。

そのときの静かで温かい何ともいえない空間。


そんなシーンが大好きなんです。

そして、そんなときワタシは何となく愛を感じちゃうんですよ。


「2015年春季東京操体フォーラム」開催決定
4月29日(祝)に開催いたします。
『目からウロコ』のプログラムを企画しております。
詳細は以下、「東京操体フォーラムHP」をご確認ください。
http://www.tokyo-sotai.com/?page_id=980


中谷祐祥