東京操体フォーラム 実行委員ブログ

 操体のプロ、東京操体フォーラム実行委員によるリレーブログ

イメージングとネガティブ・エネルギー

 今回のタイトルについては、ネガティブなエネルギーそのものがポイントではなく、臨床家がそのエネルギーをどうはね返すのか、あるいはどのようにして身を守れるのか、という趣旨に基づいた内容になるようにというサインを受けた。 しかしながら、私は2015冬季フォーラムにおいて、すでにこのタイトルについて話をさせていただいたこともあり、今回の趣旨から少々脱線するかも知れないことをお断りしておく。

 

 まず始めに臨床家は、施術に際して、ある決まった周波数の波動エネルギーを流しているという事実がある。 そういった能動的な波動手段は色々あるが、手技療法もそのひとつである。 そのような臨床家のフィールドにやってくるのは、その臨床家の波動エネルギーに共鳴して同期化しようとする患者さんたちである。 なぜならそれによって助けてもらえると思って、臨床家のもとに患者さんはやって来るからだ。 それは、臨床家が患者さんに与える電磁気的な波動エネルギーの中に浸りたいと思ってやって来るのである。

 

 そして、臨床家の高い波動をヒントにして、患者さんは自分自身の波動エネルギーを高めていくことになる。 ということは、臨床家が患者さんを治療する、癒してあげるというよりは、臨床家が示しているその高い波動に患者さんが自分の波動を合わせていくということだ。 それによって、患者さん自身が癒される、ということを臨床家の波動が教えているのである。 このようにすべての治療というものは、結局「自力自療」すなわち、自分自身で自分を癒すということにつきるわけである。

 

 ところで、臨床時において、患者さんの疾患が臨床家に痛みという形でくる場合がある。 それは痛みをどこに見つけるかというひとつの臨床方法であり、ネガティブなエネルギーとして受容しているということになる。 しかしながら、臨床家が自分で感じたくなければ、実際に痛みを感じる必要はないということを知って欲しい。 

 

 まず、基本的なことを理解しなければならない。 それはこのようなことだ。 臨床家が患者さんを施術しているのをイメージしてみよう。 そのとき、自分がまったく透明な水晶のようなものだと思って欲しい。 そして、患者さんの波動エネルギーを読んでいるとき、自分は透明だから、患者さんの波動エネルギーが自分を通り抜けてしまって、ひっかかることはないということ。 患者さんのエネルギーが自分の中で、少し濃くなったり、滞ったりするところがまったくないような、透明な自分をイメージするのである。

 

 それはまるで水晶で作った鐘のような純粋な音、そのような波動で共鳴することができる。 患者さんを診るとき、その水晶の鐘になった自分を想像してみる。 すると、身体の中で共鳴して、患者さんの体験していることを読むことができる。 そして、患者さんのエネルギーを全部通過させて、自分の身体に影響を与えないようにすることも、このようなイメージングによって可能になってくる。 

 

 また、患者さんと自分の間に交流しているエネルギーを、青紫色の電磁波の光であるとみる。 そして、患者さんのエネルギーを感じ、患者さんにエネルギーを送りながら、自分の身体をできるだけ解放して、深くて静かな呼吸を行なう。 それからエネルギーが、自分と患者さんの両方が浄化されて双方の光がより輝くようにイメージしてみる。 

 

 自分の望まないものは水晶の中にとどめず、流れ出てしまうのを想像する。 すると、自分の現実の中に欲しくないものは、すべてスルリと身体から出て行ってしまうだろう。 そして深くて静かな呼吸をするのを忘れないで、その一定の呼吸を続ける。

 

 このようなコミュニオンは、一所懸命しようとすると、より疲れてしまう。 臨床家は無条件の愛をもって、ただやるとき、自分自身に多くのエネルギーが戻って来て、とても元気になる。 理解していただけただろうか?