東京操体フォーラム 実行委員ブログ

 操体のプロ、東京操体フォーラム実行委員によるリレーブログ

「○○したい」は紙一重

「自分の思い通りにしたい」と思うことはよくあります。

肯定的に受け取れば「意欲がある」、「意志が強い」、

「自分の道を邁進する」といったイメージに繋がりまし、

否定的に受け取れば「わがまま」、「自己中心的」、

「幼稚っぽい」といったイメージに繋がります。

 

ここで僕が言いたいのは、

いくら「自分の思い通りにしたい」と思っても自分の

思い通りにならないことはあるということです。

当たり前ですが。

けれども思い通りにいかなくて嫌な思いをした時に

「私はネガティブな感情を抱いた。それ以上でも

それ以下でもない」で済まずに、ずっとネガティブな

エネルギーを引きずってしまうこともあります。

 

特に「自分の思い通りにしたい」、「コントロールしたい」

という気持ちが強ければ強いほど、結果に執着すれば

するほど、それが叶わなかった時の心の代償は大きいと

思います。僕もそうですがこんな時ほどネガティブな

エネルギーに囚われやすくなります。

 

「あの痛みを取ってやろう」、「あの歪みを矯正してやろう」

そんな気持ちで臨床に臨んでいた時期があります。

よかれと思ってやっていたんですが、

その気持ちが強すぎて「痛みを取ること」、「歪みを取ること」

に囚われてしまうことがありました。

ですから痛みや歪みが残っていると「症状をゼロに出来な

かった」とへこんだり、時には「(健康にとって)やっち

ゃいけないことをやるからそうなるんだ」とか

「ちゃんとケアしに来ないからだ」と(心の中で)相手の

せいにしてしまうこともありました。

 

随分後になって気づきましたが、出発点がポジティブでも、

「○○したい」という気持ちが強すぎると、気づけば

ネガティブなエネルギーに囚われていたなんてこともある

ということです。

 

ここをスルーしてしまうと知らず知らずのうちに

ネガティブなエネルギーを周りに発散している

可能性があります。

 

2016年春季東京操体フォーラム  4月29日(金)昭和の日 開催決定

詳細は東京操体フォーラムHPをご覧ください