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東京操体フォーラム 実行委員ブログ

 操体のプロ、東京操体フォーラム実行委員によるリレーブログ

人類の進化

日下和夫(くさかかずお)

 進化の最後は人類にとっての進化、これは人類の使命というような大きなテーマにまで繋がってくる。 また、なぜ人間に生まれてきたのかという哲学的問題にまで及ぶのである。

 

 そもそも我々人間が存在している宇宙というのは、元々、物質というものが存在していなかった。 唯一、想念波動というか、いわゆる 「心」、つまり、霊魂だけがあったといわれている。  そのような霊魂も当初は、単一で存在していたが、そのうち色々と分化し、進化していった。 その進化の中で色んな種類の物質が創造されていったのである。 このようにして段々と次元が上がってくる。 これが進化というものだ。

 

 この宇宙には、宇宙全体が進化しなければならないという大法則が存在している。 それは立ち止まってはならない、たえず進まなければならないという法則である。 たとえば、飛行機の推進力と同じで空中で止まると下に落ちてしまう。 つまり、進化を止めると飛行機は落下して破滅してしまうことになる。

 

 そのように進化していくことで、レベルの低い想念波動が段々とハイレベルな想念波動に進化していく。 また心には、霊力というものがあるが、それが想念波動のレベルが低いから弱いとは限らない。 レベルが低くても強い霊力がある。 

 

 しかし、このような心の想念波動だけでは進化にも限界がある。 そこで、物質が必要になってくる。 元々は心の想念波動しかなかった、いわゆる霊しかなかったのである。 そして、次に物質が創られた。 だからといって物質だけあれば、心は不要なのかといえば、そうはいかないし、また、心だけで物質は不要なのかというと、そういうわけにもいかない。

 

 哲学の世界では、この世は物質だけがあればそれでいい、すなわち物質が基礎であるという思想があり、これを 「唯物論哲学」 と言い、これに対して、心こそが基礎であるというのが、「唯心論哲学」 と言っている。 これら、心と物質の論争が激しく行なわれていた時代もあったが、最近はあまり聞かなくなった。

 

 これを人間に譬えてみると、「身心一如」 の法則ということになるのだろうか。 心は身体(物質)を動かし、身体(物質)は心を支えるということだろう。 お互いに支えあって、お互いに進化していく。 そうするのが自然なあり方であり、宇宙の法則に適うことになる。 その法則から外れると、不具合なことが起こり、極限に達すれば、破滅がやってくる。 

 

 だから、その心が極限にまできて、そして、進化して物質というものができたのである。 物質というのは、縦、横、高さの三次元であると、ある宗教学者は言う。 その宗教学者が言うには、霊界は物質界の三次元よりも上だから、四次元だと。 それを聞いた世間の人もそのように同意しているようだ。 アインシュタイン相対性理論によれば、四次元というのは、三次元に時間が加わったものであるという。

 

 だがしかし、本当のことを言うと、その宗教学者の言うのとは逆であって、霊界の方が進化のレベルが低いので、物質世界が三次元であれば、霊界は二次元以下ということになる。 〇次元~一次元~二次元~三次元へと進む中で、更に小刻みに進化していく段階があるので、無数に段階が存在しているということになる。 今現在、三次元から先はまだ進化していない。

 

 宇宙の法則でいくと、自然の状態のままでも、極限がきて進化が止まってしまう。  自然界のままでも進化が止まる、そこで、人工の世界、人間の世界が創造されることになった。 そして、人間と自然が助け合いをしながら、お互いに進化をし、繁栄をしていくということになる。

 

 最初に述べた哲学的思惟である人間の使命というのは、自然界を繁栄させ、進化させることに力を尽くしながら、人間自身も努力をしながら進化をし、そして、豊かになった自然から、余った物を貰って、それを使って生きていくということ。 すなわち、自然と人間との共存共栄が可能になってくる。

 

 この宇宙にはミスというか間違いはひとつも無い、しかし、完全というものも何一つない、宇宙そのものは決して完全ではない。 すべてが完全でないから、完全というものに向かって、すべてが進化をしなければならないということになるのだろう。

 

 

2016年9月[新創生期操体法特別臨床講座](http://www.sotai-miura.com/?page_id=1018) 開講!