臨床の中で、操体を勉強してきて本当によかったなと
思う瞬間。
それは「意識飛び」。
症状や疾患を治そう、治そうと躍起になっていた頃に
は想像すらできなかった現象。
ストンと落ちる、からだの眠り。
その間にからだが治しつけてくれるなんて。
意識が飛んで戻ってくるまでの間は、誰にも邪魔され
ない間。相手が治療家であっても、本人であっても。
来てくれた方には良くなってほしいと思う臨床家の性
とどう向き合っていこうかと悩んでいましたが、その
答えの一つがこれだと思っています。
焦れば焦るほど手を加えたくなりますが、邪魔しない
というのも選択肢の一つです。
「治療師になるなよ」
いつか師匠にいただいた言葉です。