東京操体フォーラム 実行委員ブログ

 操体のプロ、東京操体フォーラム実行委員によるリレーブログ

邪「MA」

臨床の中で、操体を勉強してきて本当によかったなと

思う瞬間。

 

それは「意識飛び」。

 

症状や疾患を治そう、治そうと躍起になっていた頃に

は想像すらできなかった現象。

 

ストンと落ちる、からだの眠り。

その間にからだが治しつけてくれるなんて。

 

意識が飛んで戻ってくるまでの間は、誰にも邪魔され

ない間。相手が治療家であっても、本人であっても。

 

 

来てくれた方には良くなってほしいと思う臨床家の性

とどう向き合っていこうかと悩んでいましたが、その

答えの一つがこれだと思っています。

 

焦れば焦るほど手を加えたくなりますが、邪魔しない

というのも選択肢の一つです。

 

 

「治療師になるなよ」

 

いつか師匠にいただいた言葉です。