東京操体フォーラム 実行委員ブログ

 操体のプロ、東京操体フォーラム実行委員によるリレーブログ

「MA ~一流の人達のマ~」

TVや映画、スポーツ選手、また知り合って「いいな」「カッコイイな」と思う人達は年齢に関係なく独特の雰囲気、間(マ)を持っています。

 

例えば野球のピッチャーとバッターを見ていると、一球一球投じるまでの間に端から見ているだけではわからない様々な駆け引きが行われています。

 

その駆け引きの間にいかに相手を読み、自分の間合いに持ち込めるかが勝負の分かれ道になっているように見えますが、しかし本当の一流選手を見ていると、その間合いの中で向き合っているのは相手ではなく自分自身のようにも感じます。

 

それは誰かから教えわったりして身に付く技術的なものではなく、自分がやっていること、そして取り組んでいることに対する姿勢がそういった一流選手の間合いを作っているのかもしれません。

 

操体の学びを通して繋がっている一流の人達も真似をしようにも決して真似をすることが出来ない一流のマ(間)と雰囲気を持っていて、それは自分がやっていることに対する姿勢がそのまま独特の間(マ)として出ています。

 

そういったことは三浦先生や東京操体フォーラムの実行委員の方達を見ていても感じる事で、一流になればなるほど「人と何かを比較する」のではなく、常に自分自身、そして目には見えない神仏と向き合っているように見えます。

 

私達はスポーツ選手とは異なり競うことはありませんが、「結果を出す」ということにおいては同じですので、そこで何と向き合うかはとても大切なことだと思います。

 

患者と向き合うのか?またはからだと向き合うのか?もしくは自分自身と向き合うのか?自分を生かしてくれている目には見えない空間と向き合うのか?

 

これらの向き合い方次第で自分の生き方も大きく変わってくると思います。