東京操体フォーラム 実行委員ブログ

 操体のプロ、東京操体フォーラム実行委員によるリレーブログ

感謝⑤

痛みに感謝 

 

 もし、「痛み」 というのが本当は自分の友達だとしたら、どういうことになるのだろうか。 痛みとは自分の人生について重要な情報を与えてくれるもので、それに耳を傾け、その情報に従った場合、痛みは消えてしまうとしたら・・・・・・? きっと、痛みに感謝せずにはいられないだろう。 

 

 ここで痛みというのは、頭脳、身体、感情の中のもので、なんであれ、なければよいのに、と自分が思うものを指している。 「頭痛」 や 「筋肉痛」 や 「胃痛」 といった肉体の痛みもそうだが、「傷つけられた感じ」 や 「怒り」 や 「怖れ」 といった感情的な痛みも、また 「混乱」 や 「疑い」 や 「ぎこちなさ」 をも指している。

 

 為すべきことは、痛みに話しかけることだけ。 痛みに問いかけてみる・・・・・・ そして、その答えに耳を傾けて意味があるようなら、痛みの与えてくれる忠告に従って欲しい。 痛みに対していくつか質問をしてみる。 このような視覚化をしていく中で、その問いは自然に作れるだろう。 

 

 痛みに対して、こんなふうにやったらどうだろうか。

 

 「痛みのあなたがいることで、私はどんな見返りをもらっているのでしょう」

「私は痛みのあなたをどんなふうに利用しているのでしょう」

「痛みのあなたがいてくれるおかげで、私はどんなことを避けられるのでしょう」

「私は痛みのあなたを何かの口実に使っているでしょうか」

「他に何か私に教えてくれることはありませんか」

「痛みにあなたと別れるためには、私は人生でどんなことに気を配れば良いのですか」

「他に何か忠告してくれることはありますか」

 

 こんなふうに質問していく。

 

 痛みが、すばらしく含蓄に富んだ答えをいくつも返してくるので、びっくりするかも知れない。 必要なことがわかったら、痛みにさようならを言い、感謝して手を振ろう。 相手の痛みはにっこりして、手を振ってさようならと言いながら、痛みは薄れて、光の中に消えていく。

 

 痛みはもう次の別の仕事にいそいそと出かけて行ってしまうことだろう。

 

 

2017年秋季東京操体フォーラムは、2017年11月23日(木)に開催致します。

テーマは「生エネルギーと性エネルギー」です。

2017年秋季東京操体フォーラム速報