東京操体フォーラム 実行委員ブログ

 操体のプロ、東京操体フォーラム実行委員によるリレーブログ

受け継いでいる。

おはようございます。

 

昨日、ブログを書き終えたところで、ふと「信仰心」という言葉が降りてきました。

日本人の7割ぐらいは無宗教だといわれます。私も「何か信じている宗教はありますか?」と質問されれば、「無宗教です」と答えるでしょう。

特定の神を崇めて、毎日祈りを捧げている訳でもないし、なにかの宗派に所属している訳でもないので、そう答えるでしょう。だからといって、無神論者ではない。

 

昨日書いたように、人間や生物を含め万物、自然現象をさかのぼれば、神や仏とされるものが不可欠だと思います。

橋本敬三先生は、若い頃キリスト教に傾倒していたそうですが、古代の日本人の思想観、信仰心というのは素晴らしいと書いています。

古事記」の、元初に成りませる神の御名はアメノミナカヌシノカミ、次に成りませる神の御名はタカミムスビノカミ、カミムスビノカミ・・・で始まる文章からは、元初に無極無限の神様がいて、その神様が「愛と調和」の意志で陰(-)の神様と陽(+)の神様を設定して、この世が発展、進化、拡大して栄えていくようにしたと読み取れます。

 

一神教の神様とは違うんですね。元初の神様だけではなく、その神様が設定した(+)も神様であり、(-)も神様である。ということは、この三柱から生まれた我々はみんな神の子ということになります。そのへんに落ちている石にも神が宿るという事ですね。

バカバカしいと思われるかもしれませんが、すべては神性を相続して、つながっているという事。人間の心のもち方、思考だけが自我と他として分けているだけかもしれません。

 

古の日本の人たちは、心情豊かで感動的で、どんなものにも神を感じ「有難い」と想う事ができた。そういう心持であれば、あんまり惨い事はする気にならなくなると思います。

悪い事をしようとすればできるかもしれない、しかし、やらない。感情的になっても、歯止めがしっかりかかる。

自分自身に貫通する「愛と調和」という神様の意志が、良心となってそうさせるのかもしれません。何かを大切に扱い、感謝して手入れをするという事にもつながっていると思います。

 

からだとの向き合い方にも似ていると思いますが、からだこそ元初の神々の神性が宿り、古の人達の御霊をも引き継いでいるのだと思います。単なる肉体ではなく、からだとして向き合う。
からだにききわける、とは本来は凄く崇高な行いなのだと思います。

 

2017年秋季東京操体フォーラムは、2017年11月23日(木)に開催致します。
テーマは「生エネルギーと性エネルギー」です。
2017年秋季東京操体フォーラム開催!

 

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