東京操体フォーラム 実行委員ブログ

 操体のプロ、東京操体フォーラム実行委員によるリレーブログ

清濁

魚介類について良く「天然もの」か「養殖もの」か、

が目に付くことがある。

一般に前者が高価で、質も高いというイメージがあるようだが、

いやいや、そんな単純なことではないようだ。

 

「養殖」にもピンからキリまであって、

手間隙をかけて育てられた養殖ものは

「絶品」ときく。

そういう話をきくと、人間の手に宿る可能性を見るような気持ちがする。

 

ここで思い切って変な話に突入してみたい。

 

人間における「天然もの」は、この地球上でみれば

自然そのまんまのワイルドエリアに、

いまもひっそり暮らしているだろう。

一方で、自分たちで創造した便利な世の中に生きている人類は、

恐らく『養殖』の部類に入るのかもしれないと思う。

なんだか80年代のSFのような話になってきたが。 

 

さて、自分の生き方について考えてみて、

自然に還る、「天然もの」の生き方に憧れることもできる。

また、この便利な社会の流れにのって、生きることもできる。

そして、そんな中で、あえて自分事として手間隙をかけて生きることもできる。

 

清濁入り混じる現代に生きている。

それこそ、自分は人間らしいな、と感じるようになってきた。

さあ、どのように泳いでいくか。

 

その責任を全うしていくこと、

筋道をつけていくこと、

次代に伝えていくことは

他でもないこの人間にしかできないことなのだと感じている。

 

一週間のお付き合いありがとうございました。

明日からは友松実行委員の「正義」がスタートします。

どうぞお愉しみに。

 

2018年春季東京操体フォーラム

4月30日(月)昭和の日に開催致します。

テーマは「スポーツ障害と操体」です。