東京操体フォーラム 実行委員ブログ

 操体のプロ、東京操体フォーラム実行委員によるリレーブログ

くいつく反射その①

 今週の東京操体フォーラムブログを担当する岡村です。

どうぞ一週間よろしくお願いいたします。

 

この時期、道を歩いても電車内でも、マスクをしている人を

多く見かけますね。風邪の方、花粉症の方も多いようです。

あの「クシュン」というのは、「くしゃみ反射」といいます。

 

咳も反射で起こるのですが、こちらが若干、中枢神経経路で

反射を抑制し、コントロールできるのに対して、くしゃみは

頑張って止めようとしても、途中で止めにくいのです。

 

不思議なことに、光でくしゃみ反射が起こる場合もあって、

優性遺伝で日本人の25パーセントには、PCの光を見た瞬間

対光反射と同時に、三叉神経を経由してくしゃみは出ます。

〔注:対光反射の中枢のEW核(エディンガー・ウエストファル核)から出る

 神経突起が、光彩を調整する毛様体神経節と鼻水を分泌させる

 翼口蓋神経節に連絡し、くしゃみ反射は起こる〕

 

では、魚や動物がパクっと餌に食いつくのは反射なんだろうか?

そう思って調べてみましたが、どうやらそうではないらしいです。

 

カメレオンやカエルが動くものに反応するのは、反応なんです。

 

「反射」と「反応」の違いを簡単に説明すると・・・。

反射は、無条件反射であって、脊髄を介して無意識に起こります。

反応は、一般的に神経信号が大脳を経由して、意識しています。

 

今回のブログテーマ「くいつく」においても、赤ん坊は反射的に

乳首や哺乳瓶が唇に当たると、吸啜反射を起こし吸いつき、更に、

赤ん坊は掌(てのひら)に何か触れた途端、反射でつかむのです。 

 

手はもともと、首からはえた舌のようなものとして捉えてみると、

このあたり、ワタシ的にとてつもなく面白いトコロなんですよね。

 

 

 

 2018年春季東京操体フォーラム

4月30日(月)昭和の日に開催致します。

テーマは「スポーツ障害と操体」です