東京操体フォーラム 実行委員ブログ

 操体のプロ、東京操体フォーラム実行委員によるリレーブログ

多世界解釈と平面的な世界②

多次元世界、コペンハーゲン解釈のような一見奇怪な物理学も、

三次元だけの、見えている世界から逸脱した感覚を識別すれば、

滑稽とか妄想の類として一笑に付すことはできなくなるだろう。 

 

想像力を働かせて仮説を立てて検証して、実際に行動してみる。

からだに響いていることを信じて、アマウツシのヒビキを得る。

 

自然界の営みを人間の欲望で理解を続ける時代は終わっている。

文明が進むにしたがって、人間は自然を征服する野心を抱いた。

 

それは、重力に逆らうことであり、風圧や水圧に抗うような、

自然の美とはかけ離れ、やがてバベルの塔の如き崩壊を起こす。

 

どんなに科学技術が進んでも、自然から離れては存在できない。

それは人と人の関わり一つでさえ、自然と同じになっている。

 

自分の都合の良いものだけを身の回りに集め、また相手の都合の

良い面だけを見て、自分から見える世界を構築するなら・・・、

 

そんな世界は薄っぺらで平面的な世界となってしまいうだろうし、

そんな世界に取り込まれた自分自身も、非常に薄っぺらく空虚な

識別された世界でしか、モノコトナリを味わえなくなってしまう。

 

最大の自然破壊とは、自然の一部であり、天然の法則の産物である

自分自身の自己責任を放棄してしまうことなのだと、私自身は想う。