東京の三権茶屋での講習会が始まり、しばらく経過していた頃、当時
の参加者が、数回目の講習の前に三浦理事長を前に、こう言い放った。
「私は、ここに、橋本敬三先生のやっていた操体法を習いたくて来て
いるのに、一体、いつになれば教えてくれるんですか」と。
その講習生は「教えてくれないのなら、来た意味がない」とまで言っ
ていたことも思い出した。
当時の三浦理事長は、東京で初めて早稲田大学構内で開催された、全
国操体法バランス研究会の、東京大会を控え、「快からのメッセージ」
を書き上げていたこともあり「気持ちの良さをききわければいいんだ」
と「きもちのよさで治るんだ」と度々、講習生に語りかけていた。
楽と快は違う、そのことを「操体」の臨床で突き詰めようとされていた。
(当時のワタシには、三浦理事長のメチャクチャ厳しかった記憶がある)
という訳なので、第二分析(D2)を主とした講習会だったのである。
そこで、その言い放った講習生の要望を、当時の三浦理事長は掬い上げ、
橋本敬三先生のやっていた「操体法」をその日は指導していただいた。
当時のワタシがこの時感じたこと、これも思い出した。
私自身ズッコケたことに、一番初めに本で見ていた「操体法」は、D2
(第2分析)を体験した後では、全くと言っていいほど違う「操体法」の
ように感じてしまったのだ。
『これは、これからのワタシの求めている「操体法」とは違う気がする」
と、なんとなくわかってしまった感覚は、今に至る最大の理由なのだ。
そう。
まさに、知る悲しみ、というやつである。
私の頭の理解ではなく、「からだはききわけて」わかっていたのだろう。
というわけで、一週間の想記録。
ここまでお付き合い頂きまして有難うございました。
明日からは、日下さんの登場です!よろしくお願いいたします。
2020年秋季東京操体フォーラムは11月23日(月)勤労感謝の日 オンライン(zoom)開催致します。テーマは「操体法クロニクルズ」他。
登壇 三浦寛、半蔵、岡村郁生、瀧澤一寛、三浦寛幸、寺本雅一、畠山裕美他