植物的な感覚を学ぶ上で呼吸に意識を置くことはとても重要なことのように思います。
特に息を吸うことを日々繰り返し意識していくと「ありがたい」という感謝のきもちが自然に芽生えてくる。
そのきもちを体感すると不思議と生活レベルにおける自分の基準が変化し、それまで自分が観ていた景色も変わってくる。
例えば生活レベルで言えば、今まで嫌いだったものが好きになったり、受け入れられなかったものを受け入れられるようになったりします。
そのような自身のそれまでの基準が大きく変わっていくのも呼吸のバランスが命やからだの要求しているものに適うようになってきたからだと感じています。
もしかすると橋本敬三先生や三浦先生が生かされていることに対して常に「ありがたい」という言葉を口にしていたのもこういった景色を観てたからなのかもしれません。
私自身はまだまだそういった心境で常にいられるわけではありませんが、呼吸を味わう中で時折垣間見えるその景色は植物のような小さな命さえもとても大きく見えてくるようになるのです。