東京操体フォーラム 実行委員ブログ

 操体のプロ、東京操体フォーラム実行委員によるリレーブログ

人間のシテンとからだのシテン4

「痛み」という現象にはネガティヴな印象が付きまとっている。

 

からだが痛んで、不快が続くのだから仕方はない。

一方で、「痛み」を感じていることは、からだからのメッセージを受信している確たる証拠でもある。

先天性由来の例外を除く、ほぼすべての人間がこの「痛み」を介してのからだとのコミュニケーションを体験したことがあるはずだ。

 

この「痛み」という現象を通じて、からだは何を表現しているのか。

頭で創りあげるネガティヴな印象の前の、生命現象としての「いたみ」。

 

「いたみ」にことばを与える。

からだのことばを受け取って、一方通行でないコミュニケーションが始まる糸口がみえてくる。