東京操体フォーラム 実行委員ブログ

 操体のプロ、東京操体フォーラム実行委員によるリレーブログ

2016-06-01から1ヶ月間の記事一覧

人類の進化

進化の最後は人類にとっての進化、これは人類の使命というような大きなテーマにまで繋がってくる。 また、なぜ人間に生まれてきたのかという哲学的問題にまで及ぶのである。 そもそも我々人間が存在している宇宙というのは、元々、物質というものが存在して…

直立の進化

昨日の続きで、四日目のシンカは、直立の進化の内容をさらに深めたい。 昨日、人類は直立二足になったことで、膝と股関節を曲げる必要がなくなった初めての陸上動物であり、その膝と股関節を伸ばした状態を維持するのに、大腿部後面のハムストリングと下腿部…

直立二足への進化

昨日に続いて、三日目のテーマは 「直立二足への進化」 とした。 生命の始まりである海洋生物から地上に上がり、四足歩行動物の時代を経て、二足歩行の人類へと進化してきたものであると、生物学の本には記されている。 人類は大後頭孔の位置が頭蓋の底面に…

四足動物の進化

昨日の続きとして、二日目は 「四足動物の進化」 をテーマにした。 水中から上がって四足歩行をし始めた頃の中間的存在ともいえるワニなどの両生類が進化して、地上だけに棲むトカゲのような爬虫類が生まれてきたものと思われる。 しかし、両生類のワニやト…

生物の進化

今回のテーマはカタカナで 「シンカ」 と表記された。 これを 「進化」 と漢字に変換して、我々人類も含めた 「生物の進化」 から話を進めたい。 地球での生命の始まりは約四十億年前の海洋生物であるという。 そして、海洋で育まれた生命は、海だけでなく、…

シンカの行方⑦

最終日です、よろしくお願い致します。 「時間」と「空間」に共通するのは「間」です。 では、有機と無機を結びつけている「間」とは、いったい何なのでしょう。 量子物理学的にいえば、「様々な性質を帯びた空間」であり、宇宙の放つ光と 地球の重力のかか…

シンカの行方⑥

六日目です、よろしくお願い致します。 まずは、前回のブログを補っておきます。 「熱力学」と「空間」、「皮膚」と「重力(=地球感覚)」を結ぶのは、熱エネルギーの移動、 そもそも地球は、その誕生以来現在まで、”高温から冷却の歴史”で貫通しているのです…

シンカの行方⑤

5日目です、よろしくお願いします。 そもそも「進化」とは、なんの役に立っているのでしょうか。 ダーウィン氏は「種の起源」において、その回答を、”ある固有種が生き延びるためのメカニズム” として捉えることにより、一つの仮説による回答としています。 …

シンカの行方④

四日目です、よろしくお願いします。 そもそも生物とは、なぜ「進化」するのでしょう。 理由の一つに、生物全体で”エントロピーを小さくしている”、という法則性があります。 それは、「熱力学の法則」が関与しています。 ・「熱力学第一の法則」は、反応の系(=…

シンカの行方③

三日目です、よろしくお願いします。 *「真価」・・・その物や事柄の本来持っている価値のこと。 早速、素朴な疑問を「操体(操体法を含む)」の実践者へ、問います。 ・・・・・「操体は、進化しているのでしょうか? 」・・・・・・ 私自身は、「シンカ」のプ…

シンカの行方②

二日目です、よろしくお願いします。 今日はシンカに「進化」を引用し、そのイメージを”類語”で考えてみます。 進化といえば、ダーウィンの進化論を思い出しますが、機械にも進化があり、 さらに言えば、様々な見方により進化という価値を見出すことができま…

シンカの行方①

今週から一週間、東京操体フォーラムブログを担当する岡村郁生です。 どうぞ宜しくお願い致します。 三浦寛理事長から頂いているお題、テーマは「シンカ」。 まず、「シンカ」にはどのような意味があるのか、調べてみました。 このお題に答えていく前に、想…

シンカ その7

私はラジオ体操が好きではありません。しかしラジオ体操の歌はすごい好きです。 「新しい朝が来た 希望の朝だ 喜びに胸を開け 大空あおげ~♪」 朝起きるとこの歌が頭の中に響きます。朝から快晴なときには思わず歌ってしまうんではないか?ほどに。人々はい…

シンカ その6

「シンカ」とは一体なんだろう? 私の好きなMr.Childrenの曲に「進化論」という曲がある。 その中のフレーズで 「変わらないことがあるとすれば、皆 変わっていくってことじゃないかな?」 変わっていくことを恐れているとその時点で「シンカ」していかない…

シンカ その5

私たちの身の回りの道具や商品は日々「シンカ」している。はたして人々はどうだろうか?最近そのことに追いついていない人が多い気がする。何でも欲張りに自分のものとして取り込もうとすると、頭がオーバーフローして自分を制御できなくなってしまう。私が…

シンカ その4

最近、三浦先生に「おまえの顔ずいぶんスッキリしたな!」と言われた。自分では気づかないうちに「シンカ」したのか?操体に携わってから彼これ5年くらいになる。いままでと考え方も意識も変化したかも?日々何か新しいことに気付くことはなんて素晴らしいこ…

シンカ その3

最近は平均寿命が延びた。私たちの時代にはいったい何歳まで生きることが可能なのだろうか?医療も発達しなかなか死なせて?くれない。人は寿命が延びれば本当に幸せなのか?もし億万長者だったとしても健康でなければ、お金を自分のためには好き勝手には使…

シンカ その2

とは言え、年々歳が増えからだは「シンカ」よりもむしろ「タイカ」しているのではないかと日々思う。 若い人に比べれば体力もなくからだの衰えも否定できない。 しかし、年々生きてきた経験値が増しているのは確かだ。 若い人たちよりもいろんな失敗もしてき…

シンカ その1

今回のテーマはカタカナで「シンカ」です。 1週間お付き合いお願いします。 私事ですが昨日、誕生日を迎えて45歳になりました。 だいぶ歳を取って「ロウカ」したと思うか?はたまた新しい歳を迎えて「シンカ」したのか? それは人それぞれの意識でどうにでも…

7、信念

信念のある人は柔軟だ。 人の意見に傾聴するから、人が寄って来る。 争い事を避けるが、ここぞという局面では鉄の意志を貫く。 目標に向けて、自分の過ちを認めて豹変する。 信念の人、と似て非なる者、頑固で依怙地な人。 2016年9月[新創生期操体法特別臨床…

6、人を治す

「病を治すのではなく、人を治すのだ。」 とよく言われる。 古典に曰く、 患者を何とか生かそうとする医者は、よく治さず 患者を自分の腕の中で死なそうと覚悟する(命を引き受ける、命を受け止める)医者は、よく治す のだそうである。 そんな心構えで、臨…

5、的に当てる

「このツボは、○○の症状に効く」 という表現がある。 実際には、 「このツボを使って、○○の症状に効かせる」 というのが正しい。 この間に、天と地ほどの差がある。 「効く」のではなく、「効かせる」のだ。 2016年9月[新創生期操体法特別臨床講座](http://w…

4、自分のために

上手い、下手を論ずる前に、どう生きるかについて、安心しておかなければならない。 人の為、と書いて偽(いつわり)と読む。 自分のために生きていいんだよ。 ただし、 自分のためにする事が、人のためになっていると、もっと素敵だ。 松下幸之助さんは、『…

3、優しさと厳しさ

親、先生、師匠、上司、先輩、監督、コーチ・・・・・優しいのがいいか、厳しいのがいいか、永遠の課題である。 当今では、押しなべて、優しい方に流れている。 しかし、・・・・・である。 司馬遼太郎先生の言われるところの「圧搾空気」が無いところには、…

2、技と心

諸種の技芸において、 技:学問・技術 心:精神性・霊性 という4つの組み合わせが考えられる。 1、は文句ない。 4、はもう少し修業して下さい。 問題は、2と3だ。 現代社会において、組織では、2のタイプの方が扱いやすい。 しかし、実際においては、…

1、自分を忘れている時が本当の自分

ある高名なピアニストはこう語った。 「多くの芸術家は、作曲家の意図した事を表現するために作品を演奏するが、 私は、自分を表現するために作品を演奏する。」と。 しかし、これは、相当に強固な個性の確立しているアーティストにしか 出来ない事である。 …

「聞くことを上手くなる」

本日で最終日となりますが、今日は吉田松陰の言葉から「上手い・下手」を考えていきたいと思います。 先日、「覚悟の磨き方」(超訳 吉田松陰 編訳 池田貴将)という本を買い読みました。 ここで書かれていることは今回のブログのテーマだけではなく、人が学…

「無意識の習慣にあるヒント」

「癖」 上手くいかない、出来ないことにおいて自分が無意識に作った「癖」が一つの要因として挙げられます。 何をするにしても、思考の癖、からだの癖というのは無意識の中で関与している。それが足枷となる人もいれば、上手くフィットする人もいる。 しかし…

「マ」のはかりかた

「マ」(間)の重要性については以前のブログや春のフォーラムでも説明致しましたが、様々なことにおける上手い人の「マ」のはかり方は短すぎず、長すぎない絶妙な間合いを取っています。 逆に下手な人の「マ」というのはとても短いように見えます。それは動…

「型を作る」

少し前の話になりますが日刊スポーツでイチローの500盗塁の話題が一面を飾っていました。 その記事の中で緒方耕一氏は「イチローはプロ野球の選手の中でも重心の位置と盗塁における最初の一歩が違う」と書かれています。 その時の写真を見てみるとリードを取…