東京操体フォーラム 実行委員ブログ

 操体のプロ、東京操体フォーラム実行委員によるリレーブログ

2017-02-01から1ヶ月間の記事一覧

分かって欲しい

操体と出会う前、こんな会話を患者さんとよく交わし ていました。 「なかなか良くならない」 「(慢性的だから時間はかかりますよ)」 「また戻っちゃう」 「(セルフケアもしてください)」 「マッサージして」 「(筋肉ほぐすだけじゃ…)」 こんな時は患者…

何か違う

「ここが痛いんです」 「ずっと辛いんです」 現場にいるとこんな声を受け取ります。さらに、 「治るんですか?」 「どれくらいかかるんですか?」 「通わなくてはいけないんですか?」 こんな声も受け取ります。 問診がてら、色んなお話を伺いますが、話の中…

臨床って何だろう?

香さん 一週間ありがとうございます。 香さんからのメッセージを受け取り、 今週は瀧澤が担当致します。 よろしくお願い致します。 「結局、臨床って何だろう?」 最近こんなことを考えています。 腕が良いとか悪いとか、相性が良いとか悪いとか、 臨床家は…

引越

ここ数年、引越に縁があります。 プライベートでの引越に続き、職場の引越もしました。 引越をすると普段忘れ去られているモノに意識がいき、 手放すか、より活かす方法を考える良い機会になります。 職場でモノを手放す、処分する場合にはモノによっては、…

ミガク

本物にふれたことがないと、本物はわからない。 偽物にしかふれたことがないのに、本物はわからない。 自分を磨いておかないと、 いざ本物にであっても、気づくことができない。 メッセージも同じこと。 受け取るためには、 メッセージに気づけなければ、 ど…

手段と目的

日常を振り返ると、 目的達成の手段として用いていたことが、いつのまにか目的になっていることがある。 手段が主になり、そこにばかり意識が向いている。 この状態が続くと、本来の目的にはたどり着くことはできない。

主訴

何を選ぶか。 どんな情報もインターネットで調べれば手軽にわかる今、 選択する力が身についていないと、思わぬ事態が展開されてしまう。 情報は少なくても問題になるが、多くても問題になる。 何をメッセージとして受け取り、 何にアプローチ、何をアプロー…

日常の選択

最近読んだ本、「がんが自然に治る生き方」。 私にとって、からだからのメッセージをどう受け止めるかを考える良い一冊でした。 記載されていることが、万人に当てはまることではないかもしれません。しかし、記載されているように患者さんが変化することで…

マリー・アントワネット

昨年秋から六本木ヒルズで開催されている、マリー・アントワネット展。 終了が近づき、ようやく見に行ってきました。 今まで興味がなかったもの、知らなかったことに「興味がないから」と情報を排除しがちになりますが… 「はい」と受け取ると メッセージをメ…

ウェディングマーチ

今日から七日間、香が担当いたします。どうぞよろしくお願いいたします。 立春が過ぎると日の入りが伸び、夕方になっても明るい日が増えてきます。 今年も春が来ると体感するこの頃です。 東京操体フォーラムでも春のイベントが開催されます。 2017春季…

禅師廓庵のアプローチ⑥

昨日のつづき 最終日は、廓庵の 「詩」 へのアプローチで、十牛図の最初に書かれた牛の探索である “尋牛” からのメッセージをひも解いてみよう。 『この世の草原に、私は牛を訪ね、果てしなく、高い草をかき分ける』 この高い草とは何だろう? これはとても…

禅師廓庵のアプローチ⑤

六日目は、十牛図に追加した廓庵の「詩」の題名へのアプローチに入っていきたい。 最初の詩の題名は “尋牛” これは牛の探索について 書かれたものである。 この 「牛」 というのは、生命力や活力やダイナミズムの象徴と言われている。 牛はまさに生命そのも…

禅師廓庵のアプローチ④

昨日のつづき 廓庵はまず、絵や夢でものを考える子どもたちと同じ無意識の言語を試みた。 なぜなら、それが最も深いものだからである。 そして廓庵は十牛の図を描いた。 だが、廓庵は不満足を感じていた。 そこで廓庵はその不満足を埋めるために、付録として…

禅師廓庵のアプローチ③

昨日のつづき 昨日、絵や夢でものを考える子どもたちや未開地の人たちのそれは無意識の言語だと言った。 そして、文明化した我々はモノクロームだと。 そのようなモノクロは文明の言語であるが、虹は未開の言語になる。 モノクロは本当の言語ではない。 しか…

禅師廓庵のアプローチ②

昨日のつづき 廓庵の描いたあのような牛の図は無意識の言語と言われている。 それは視覚化の言語でもある。 また、それは子どもたちの言語である。 子どもたちは絵でものを考える。 それだからこそ、子どものために絵本ができた。 そして、子どもの本に大人…

禅師廓庵のアプローチ

二日目からは、東洋の覚者、中国の禅師廓庵のアプローチを題材にした。 禅師、廓庵といえば、「禅の十牛図」 を描いた人物として知られている。 が、禅の十牛図は、元々は十ではなく八つだった。 というのも、十牛図は仏教のものではなく、老荘思想の流れを…

ソクラーテスのアプローチ

今回の大テーマは 「アプローチとメッセージ」 である。 これを受けて初日は、真実へのアプローチとそのメッセージという 「ソクラーテスのクライマックス」 を題材にしてみようと思う。 時代は二千数百年遡ったギリシャ、アテネの裁判で神を冒涜した罪で毒…

メッセンジャー

生きているということは、生活の場を持っているということですね。 基本的に生活の場とは、人それぞれアプローチする方法があります。 生かされているというのは、意識の場を持っているということです。 日々の生活で、時間・空間を共有したパラレルワールド…

皮膚からいただいて、皮膚に生かす

すぐに役立つ、なにかしらの効用を求める人が多くなった気がします。 例えば、なんでもやってもいないのに、やる前から効果を知りたがり、 「それって、何の役に立つのですか?」と聞いてしまう・・・。 ワタシ自身は三浦理事長に、”渦状波®”を臨床で見せて…

永遠に申し送りされるもの

ほんの一瞬の出来事でも、生涯忘れることのない出来事はあります。 経験に裏付けられた事実は、常に私たちの活力のもとになるのです。 その活力は細胞へのアプローチであって、 「感動」はその意識を変え働き続ける源、ほとばしるエネルギーなんですね。 人…

どんな病気も治る?

なにかしら中身が壊れてきて、目に見えて不自然な状態。 そのようなときにようやく現代医学の病名は診断されますよね。 なにかしら心身が歪になって、目に見えなくとも不自然な状態。 そのようなときに東洋医学は診断即治療を施すこともできます。 では・・…

なぜ不健康になり病気になるのか?

現代の医学のアプローチ。 病原菌に対する手段としての免疫学や公衆衛生学、 怪我に対する応急的処置としての外科的処置は素晴らしい。 ただ、なぜ健康な状態から不健康になってしまうのだろうか? そのアプローチは、現代も未だ藪の中である。 病気になった…

まわりから始まる

生きているだけでメッセージはあるものなんですね。 そして、アプローチをしている人間の何かをきっかけに、 あらゆる変化を通じて、この空間は現象を生み出せるようです。 始原東洋医学という故有川貞清医師の著書があります。 この書籍は面白いことに読む…

響いてくるもの、生みだすもの

今週一週間、ブログ担当となる岡村郁生です。 脱線しつつ目的地に進みますので、よろしくお願い致します。 お題「アプローチとメッセージ」 このお題をいただいたとき、何かに”なる”アプローチって何だろう? そして、何かに”頂いている”メッセージって何を…

アプローチとメッセージ その7(非接触)

雰囲気は重要だ。嫌な空間にいると嫌な気持ちになり、善い空間にいると善い雰囲気になる。操体では人のからだに触れずともからだが改善できる。物質的には触れていなくても、その空間でその人々と触れているのだ。私は常に嫉妬されるほど善い空間の中にいた…

アプローチとメッセージ その6(右脳的、左脳的)

最近は人と話す時、見る時は左目(右脳)を使っている。いままでは右目(左脳)で見ていた。それだけで話す内容が違ってくる。右目を使うとどうしても合理的になる。穏やかではいられない。議論をしていると人を追い込んでしまう。たった使う目を使うのを変…

アプローチとメッセージ その5(西洋的、東洋的)

西洋医学は病気を観て手術や薬を使用して治療する。東洋医学は症状を見て体質改善を試みる。この違いが非常に大きく操体はまさしく東洋医学的で体質改善がもっというと生き方改善のプログラムだと思う。短期的ではなく長期的なアプローチでからだからのメッ…

アプローチとメッセージ その4(ゴルフ)

アプローチと聞くとどうしてもゴルフを思い出してしまいます。ドライバーでどんなに遠く飛ばすことは非常に気持ちがいいです。しかし残りの100ヤード以内のアプローチがうまくなければゴルフのスコアはよくなりません。こちらの方がドライバーは飛ばせるのに…