東京操体フォーラム 実行委員ブログ

 操体のプロ、東京操体フォーラム実行委員によるリレーブログ

2020-02-01から1ヶ月間の記事一覧

七日目 「調和への道のり」

七日目となりました。 私が「調和」という単語で思い出すのが、 ”Harmony and understanding” というフレーズです。 ミュージカル、”HAIR”の中でも最も有名な曲、Aquarius です。 70年代の反戦とフラワー・ムーブメントの時代の話です。 何度かブログでもご…

六日目 遺伝子。

先日、アタマの中に突然「自分のルーツ」「遺伝子」という言葉が浮かんできました。 おもしろいなー、と思って検索してみると、遺伝子検査ができることが分かりました。 https://sales.genelife.jp/product/haplo 日本人のルーツは、9人の女性なんだそうです…

五日目。正しい、ただしくない

私は易者もやっているもので(操体の臨床とはそれほど変わらないことをやっています)、いろんなご相談を受けるのですが「正しいほうを教えてください」というのが多いなあ、と思うことがよくあります。 例えば、今の会社にいるのがいいのか、スカウトされて…

四日目「おなかの調子を整える」

今年は暖冬ですが、たまに気温差が激しい時があります。ちょっと気温が上がると、やってくるのが「花粉症」です。 私はそれほどひどくはないのですが、最盛期には、目薬と漢方薬はもらいに行きます。 また、普段は二週間使い捨てのコンタクトレンズを使って…

我々はなぜ「○○操体」と言わないか

三日目です。 私のところはHPを立ち上げたのが1998年です。当時は「操体やってます」なんていうところは殆どなかったのですが、最近は「操体っていろんなのがあるんですね」と言われるようになりました。 しかし、私自身は「情報断ち」をしていることもあり…

整体師が「整体」という名称を捨てる時。

「おおよそ,「調」は「何かをするため,始めるための必要なもの(状態,条件)をそろえる。」「物事がまとまる。成立する。」という意味で使われ,「整」は「乱れたもの,まがったもの,くずれたものを正しくする。なおす。きちんとする。」という意味のと…

ととのう(初日)

こんにちは。畠山裕美です。一週間よろしくお願い致します。 「整いました~」で、ねづっちを思い出した方、すみません。 (私はダーリン寄席で何度かねづっちのステージを見たことがあります) 今回のテーマは「ととのう」です。 実は、今回このテーマ案を…

60点の豊かさ。

おはようございます。 物事の成り立ちには、異質なものどうしの調和がある。 これはフィフティ・フィフティの状態のままではなく、どちらかが歩み寄り、比率を変えてつり合いを取るようにして、両方が活きてくる状態になるのが良いと思います。 どちらかが、…

盾と矛より

おはようございます。 今回のブログでは、調和という言葉を何回も用いていますが、調和とは何なのか?を少し考えてみたいと思います。 辞書には「物事の間につり合いがとれていること」とあるが、これだけだと何かあっさりしているというか、動いているもの…

整から調を学ぶ

おはようございます。 これからの操体臨床を学ぶ上で、この生かされし空間に調和するナチュラルなからだの動きを識り、そして自分自身でその動きの感覚をききわけながら、自然の摂理に調和していく事は大事だと思います。 その調和が密になるほど、自分のか…

調和の質を高めるには

おはようございます。 操体の臨床は、初期の初期のまだ操体法の名称すらなく、創始者の橋本敬三先生が様々な療法の影響を受けて「整える」という発想をしていたと思われる頃より、長い年月の検証の積み重ねから、からだの声に耳を傾けて「調え」そして「調和…

より質の高い調和へ

おはようございます。 昨日は、昭和53年に書かれた操体の創始者、橋本敬三先生の動診と題した文書より 整復は形の上から考えるなかれ、動かして診ることだ。制限されて苦痛な動きは、体の方で止めてくれと言っているのだ。気持ちのいいように、痛い方から…

整よりも調

おはようございます。 先日、操体の創始者、橋本敬三先生 の動診と題した文書を読み返していましたが、 その中の文章にはこうあります。 整復は形の上から考えるなかれ、動かして診ることだ。制限されて苦痛な動きは、体の方で止めてくれと言っているのだ。…

調から整

おはようございます。 今週は友松の担当となります。一週間どうぞよろしくお願い致します。 今回のテーマは「ととのう」です。 ひらがなで表現してるところがいいですね。 漢字だと何だか枠にはめられる感じがするのですが、ひらがなだと何か意味合いが膨ら…

シンプルに、手近に

からだには自ずから「ととのう」働きが備わっている。 これはとても有難いことだ。 この作用に反発することなく、 あの手この手でいい関係を築いていくことが 操体の臨床にとっても、大切なプロセスとなってくる。 からだはモノではないのだけれど、 でも日…

波打ち際にあの言葉

からだのなかで常に起こっているバランス現象。 この営みに対して、できる事ならば追い風に、 少なくとも、余計な邪魔をするようなことは しなくてすむのなら、それにこしたことはない。 とはいうものの、理想と現実には大きなギャップがある。 禅寺の修行道…

のるかそるか

からだからのメッセージのようなものは、 特別な場面でなくてもとても身近に受け取っている。 例えば、「風邪をひいて熱が出て、喉が痛い」という類のメッセージは よほど、根詰めて何かに取り組んで突っ走っていない限り からだに照準を合わせなくても自ず…

サイレンが鳴る前に

からだにとっての「無視」とは何だろうか。 からだからのメッセージを、聞かなかったことにすることだとまず浮んでくる。 「病気」や「症状」、「疾患」などはある程度まで行き着いた結果のことであって、 メッセージとしてはかなり音量や音圧の大きなものと…

モノもからだも

前日テーマに挙げてみた「モノ」に関して感じたことは、 初日にテーマで触れた「からだ」に向けても同じようなことがいえると思っている。 モノは使い込まれ、人が手をかけていく事などを通して、 良くも悪くも味わいのようなものが生まれる。 これは新品に…

モノのいのち

モノには自然治癒力がないかもしれない、と前日のブログで書いてみたが、 それでもモノにもいのちはある、と矛盾しているが感じてもいる。 愛着を持って、大切にしていれば そのモノのいのち、というか 寿命のようなものは延びていくように感じられるし、 結…

イキモノの不思議

おはようございます。 瀧澤さん、一週間の御担当ありがとうございました。 今日から一週間、ブログテーマ「ととのう」を引き継いで、寺本が担当致します。 よろしくお願い致します。 「からだ」という代物は不思議なものだと思う。 操体の世界にアタマを突っ…

その都度

一日目のその後「日日是好日」の映画を観た後、原作も読んでみたいと思っていたら思いがけず本がやってきた。一月に上京した際、畠山先生がこの本を手渡してくださった。同じタイミングで映画を観ていたらしい。偶然が重なることはあるけれど、さすがにこれ…

つりあう

操体をとおして「ととのう」のイメージが変わってきた。以前は「かためる」で、今は「つりあう」。「ゴール」と「プロセス」の違いのような感じかもしれない。たまに抜けてしまうこともあるけれど、「からだに感覚をききわける」ことに出会えたことは大きい…

「感覚」が抜けると

先日、クライアントに立ち方の作法を指導していた時、どうも立ち姿が力んでいるように見えた。原因は、何度も来られている方だったので「拇趾球で立てているだろう」と勝手に思い込んでしまったことにある。実際は「親趾のつけ根」で立っていた。たった数セ…

操ってもらう

「からだ」が自然にととのう。「からだ」を意図的にととのえる。前者は「からだ」が主語で、後者は「私」が主語になる。両者をつなげてくれるのが、操体で大切にしている「感覚」だ。「からだの使い方」に関しても、「からだ」の邪魔をしないように意識しな…

気遣いとして

自然に「ととのう」と意図的に「ととのえる」。「からだ」に関してはどっちだろう。自然とそうなるようにととのうのが一番いいような気もする。ただ、そうはいかないこともあるから意識も必要になってくる。操体はそのバランスを大切にしている。操体には「…

ジグソーパズル

子供の頃、ジグソーパズルが好きだった。同じパズルを何度も繰り返していると、そのうち完成図はいらなくなってくるし、色んな手順を試したくなってくる。ここからが面白かった。枠から作っていっても、図柄で合わせていっても、やっているうちに覚えたピー…

外から見ているようで

香さん一週間ありがとうございます。今週担当の瀧澤です。テーマは引き続き「ととのう」です。よろしくお願いします。お正月に「日日是好日」を借りて観た。以前このブログで半蔵実行委員が原作を紹介してくださったこともある。映画化されてからずっと観よ…

なにげない日常4

変化することに抵抗せず、変化をそのまま受け止めてみると、 自分の知らなかったことを知り、変化する前よりも、よりよい状態になるのだと思うことが増えたと思います。 からだのことを学ぶとは、自分と向き合い、自分の人生をととのえていくことなのかもし…