東京操体フォーラム 実行委員ブログ

 操体のプロ、東京操体フォーラム実行委員によるリレーブログ

岡村郁生(おかむらいくお)

臨床と生活にいかす操体法⑦

「想念」とは、 生きかたに直結している、と感じています。 生きかたの中で、間(マ)をいかす。 ふと『今の生きがいは何だろう』と考えたり、自己の存在意義について、改めて想いを馳せ 意識するのも、いい間(マ)です。 例えば、自分自身に問いかけ、間(…

臨床と生活にいかす操体法⑥

今日は「想念」をわかりやすく、 脳の働きで説明してみます。 脳のホルモンで伝える「快」神経のルート。 それには、三つの幸福が考えられます。 一つは、「セロトニン」によるもの。 これは、減らない幸せと言われており、 「太陽光」を朝浴びて、「リズム…

臨床と生活にいかす操体法⑤

生命エネルギーの入出力。 そのバランス現象でいえば、操体で語る 「想念」も、それは大きく、自分の健康増進 に関与しています。 操体を学んでいるとよく聞く、「言葉は運命のハンドル」。 これも実践すると、周りを見て感じとることになるでしょう。 「想…

臨床と生活にいかす操体法④

「力を抜いて」とよく聞きますが、力が 抜けない方も臨床上よく見受けられます。 このような力が抜けない方は、 常に力が入っていることを自分で認識 できていないので、 本人の意識と「からだ」の意識にズレ がある状態とも言えるでしょう。 臨床上、前回ま…

臨床と生活にいかす操体法③

吐く息(呼気)を通しながら体を動かすことは、あらゆるエクササイズ でも、当たり前のように指導されていますよね。 これは、体一つ一つのパーツが意識しやすくなることによって行われて いると思うのですが、逆に、全身のつながりは意識しないと、もしくは…

臨床と生活にいかす操体法②

「臨床」と「生活」といった場での操体。 これには「生き方の自然法則」即ち、生命エネルギーの入出力のバラ ンス、その同時相関相補性をとらえたもの「息・食・動・想・環境」 があることは、前回のブログでお伝えしました。 なかでも、普段生活で切っても…

臨床と生活にいかす操体法①

今回のブログのテーマは,「臨床と生活にいかす操体法」です。 一週間、よろしくお願いいたします。 操体を生かす工夫、といえば操体法の書籍に「生き方の自然法則」 として、「息・食・動・想・環」があります。 三浦理事長は、「生命エネルギーの入出力のバ…

生き方の自然法則って?⑦

(続き) 「息・食・動・想・環」が、「生き方の自然法則」となるのであれば、 「想念」に受け入れる「意識」、言葉の使い方・捉え方、運命のハンドル。 大切なのが「大脳新皮質」であると、自覚できない偏りがあるならば、 そこに気付けば「生き方の自然法…

生き方の自然法則って?⑥

(続き) 仮に、大脳新皮質の脳と、それ以外の脳に、それぞれ意識があるとした場合。 「大脳新皮質」主体の場合は感覚的に、 「息・食・動・想」そして「環境」は、個体における外界の適応において、 意識・信念・心のような、「精神活動」で対応しやすくな…

生き方の自然法則って?⑤

(続き) 「生き方の自然法則」 それは、「息・食・動・想・環」 呼吸すること、食事をとること、体を動かすこと、思ったり念じたり、 考えたりすること、それからそれらを包んでいる環境のこと。 これら全て、瞬間瞬間で、同じようにそれぞれ関係し合い、そ…

生き方の自然法則って?④

(続き) 橋本敬三先生がいらっしゃった温古堂。 実際にご縁があった皆様や、患者様も少しずつ年齢を経た今は、 当然、時の流れを受けて、重ねて、高齢化してきている。 循環していれば変化して当然。 その都度の変化を受け、更に熟成して、透きとおっている…

生き方の自然法則って?③

(続き) 生命現象とは法則性。 流れている代謝。動いている細胞。 機能を持つ組織。識別しうる意識。 多種多様な変化、変性・変容も受け入れる法則性。 「生き方の自然法則」=「息・食・動・想・環」。 様々な時代に流れは生まれて、そして継承され練り上…

生き方の自然法則って?②

(続き) 橋本敬三先生の語られていた昭和時代。 「息・食・動・想・環」合わせて5つの「生き方の自然法則」は、 継続して循環している「同時相関相補性」を具現化しているんですよ。 本を読んだから知っている、実際にやってもらって知っている等々も、 一…

生き方の自然法則って?①

「操体」を「自由なテーマ」でブログを担当する、茅ヶ崎在住の岡村です。 一週間どうぞ、よろしくお願い致します。 「操体・操体法」のことを、初心に返って考えてみると、 興味の内容により、操体法の印象は人によって異なるかもしれません。 なかでも「生…

からだからのメッセージ⑦

宇宙と地球から感じとる、「からだからのメッセージ」。 大袈裟ではなく、それを可能とする「超エネルギー」はあるんですよね。 今後の宇宙実験において、研究あれている注目したい事実がありました。 宇宙に打ち上げて、または無重力環境に近い条件下におい…

からだからのメッセージ⑥

「からだからのメッセージ」を聴いているのか、いないのか。 統計を出して頂けると嬉しいと願いつつ、日本人は長寿国になりました。 2023年度中に100歳になる人は4万7107人。 女性の最高齢は、明治40年生まれの116歳。 男性は明治44年生まれの111歳。 医療や…

からだからのメッセージ⑤

脳神経専門の方が教えてくれたこと。 30年前は、脳卒中専門のリハビリ病院で、麻痺症状が改善すると伝え ること自体がタブーの時代だったそうです。 でも、「Nature」の論文に、実は、脳神経細胞も分裂して、新生を起 こしているのである、と画期的な発表が…

からだからのメッセージ④

(③からつづく) では、「からだからのメッセージ」を聴いて眠りを導いていく方法と、 一般的に睡眠の補助として服用される方の多い「お薬」との違いなど、 割と多く見られる睡眠導入剤(睡眠薬)の服用はどうなのでしょう。 『夜になったら寝るのが当然』と…

からだからのメッセージ③

(②から続く) そもそも睡眠時間や、睡眠に適した時間帯に、絶対はありません。 「睡眠とは個性である」と語る、睡眠学会の専門家の言葉もあります。 眠ることは、眠くなる理由があるのです。 研究論文によれば、睡眠に関わっているとされる神経シナプスに吸…

からだからのメッセージ②

(①から続く) 「ウッカリして寝ちゃいました」では通用しないこともあります。 人に迷惑を掛けてしまう時、眠くなってしまったからでは困るのです。 運転中であれば、目を閉じてしまい事故を起こしたりするケースもあり、 実際に「ナルコレプシー(過睡眠)…

からだからのメッセージ①

今週1週間担当する岡村です。 どうぞよろしくお願いいたします。テーマは「からだからのメッセージ」となります。 まずは、からだからのメッセージの一つでもある、眠くなってしまう 現象について考察しますので、しばらくお付き合い下さい。 睡眠とは、不思…

まるごと「操体」⑦

<エピソード⑯> (「食」に関して) トルストイが、 「この世に屠殺場があるかぎり、戦場はなくならない」と、言ってるんだよな。 ただ、本当に「青汁」だけで生きていける人は、いるの? <エピソード⑰> 葛藤。 その都度回答したり、悩んだりしなくてもよ…

まるごと「操体」⑥

<エピソード⑬> 水の中の気付き。 愛は直線でとおる。 感謝、ありがとうは、末広がりでとおる。 全体一体の円、数珠。 <エピソード⑭> 生命は生命相、水分としての構成にも命(いのち)があり、 命(いのち)があるから言葉に反応するんだろう。 言葉は命…

まるごと「操体」⑤

<エピソード⑩> 石の上にも3年。 一万時間は1つのことを学ぶ。後は辞めないことである。 学ぶことをやめないことだよ。 学び続けているのであれば、必ず試されている時期が来る。 これは、必ず来る。 来た時に、うかうか乗るなよ。 乗ってしまえば、先は見…

まるごと「操体」④

<エピソード⑦> 「救い」=「太極の意志」 生かさせてくれている命(いのち)に対して、 意識を向けなさい。 もともと、そのような身分からなる命(いのち)なんだから。 <エピソード⑧> 無量の法とは、全てに生かされている方のこと。 自然法則とは、太極…

まるごと「操体」③

<エピソード⑤> 自分ができる臨床とは、次元を超えていく臨床にある。 不可視な現象とは、次元を越えようということである。 操体の学びは、 可視と不可視の現象のものを反発し合う傾向があっても、 両方入って生かすことができる。 「花は心、種は枝」。 …

まるごと「操体」②

<エピソード③> あのね。 やっていることが繋げて、繋がっているのかな、ということなんだよ。 命(いのち)、あの世、橋本敬三先生とね、 つながっていることを感じ取れるか、どうかなのだよ。 あの世とこの世はつながっているのだけれど、 自分の中で境界…

まるごと「操体」①

今週からブログのテーマは「まるごと操体」になりまして、 一週間担当する岡村です、よろしくどうぞ。 早速ですが、「操体」の個人レッスンを私自身学び直してみると、 三浦理事長から習っていた記録より、印象的な言葉をいただいていたので、 これを「まる…

触れる⑦

操体の臨床とは「触れる」こと。 目に見えるものだけではない。 目に見えないミッシングリンクを感じる。 例えば、大気や重力の関係。 私たちは、それから離れることはできない。 食べていても。 呼吸していても。 動かしていても。 考えていても、それに触…

触れる⑥

「操体」の臨床において。 ボディーの歪みは、絶対性のものと相対性のもので識別できる。 重心の適正なポジションを決め、触れているから、識別できる。 重心の適正が成されたポジションは、自然そのものに『触れ』ている。 まずは、刺激にならないように。 …