東京操体フォーラム 実行委員ブログ

 操体のプロ、東京操体フォーラム実行委員によるリレーブログ

東京操体フォーラム in 京都(6) 番外編 島根編

京都駅に着き、新幹線のチケットを買う。岡村王子とはここでお別れだ。これから先は三浦先生、福田画伯、山本監督、私の四人である。
今日は松江しんじ湖温泉に泊まる予定だ。新幹線で京都から岡山まで一時間弱。お昼を食べていなかったが、岡山で駅弁を買おうということにして、ちょっと我慢する。あっという間に岡山に到着した。

一昨年仕事で岡山まで来たことがあるが、駅弁が美味しいのを覚えていたのである。新幹線から在来線ホームに移ると、大きな売店で駅弁を売っていた。駅弁とビールとおやつを買い込み、岡山−出雲市の間を走る振り子列車、「やくも」に乗り込んだ。私は一度乗ったことがあるので知っているのだが、振り子式車両は揺れるのだ。四人のうち、振り子列車が初めてなのは山本監督一人である。「やくも」が発車し、一同は駅弁を膝の上で開き、缶ビールを開けて乾杯してから黙々と遅い昼食をとった。私達が座っていたのは、入り口に近い一列(つまり、全員が壁を向いて一列に座っている)だった。足を伸ばすと自動ドアが感知してドアがいちいち開くのが少しうっとうしかったが、そのうち慣れてきた。振り子列車はカーブの時大きく車体がうねる。最初のカーブで「おおおおおっ?」と叫んだのは山本監督だった。監督はフォーラムが終わってから緊張が解けたのか、半分くらい浮遊状態にあったが、この揺れで目がさめたようだった「オレ、振り子列車ナメてました」。


畠山の駅弁(縦横逆になっている)

さて、岡村王子は既に神奈川の自宅に戻っている頃だと思うが、王子はいなくなるとネタにされやすいのだ。
「岡村さんだったら振り子列車にのってどういうリアクションをするか」というのを皆で真面目にやるのである。三浦先生は「何で岡村はここにいないんだろうな〜」を笑っている。真似が一番上手いのは福田画伯である。

列車は途中「安来(やすぎ)」駅に泊まった。私は朝ドラは見ないのだが、「安来」は、『ゲゲゲの女房』の主人公になっている水木先生の奥様の実家があるところだそうで、駅には『安来節』のポスターと共に、『ゲゲゲの夫婦』の巨大看板が置かれていた。何でも奥様のご実家が最近は観光コースにもなっているらしい。とにかく『ゲゲゲの女房』は大人気だが(実は見たことがない)隣に座っていた福田画伯はじめ、周囲で『ゲゲゲ』に夢中になっている男性諸氏の意見を総合すると、最近の女性は、専業主婦願望が強いせいもあるとか、男性からすると、受け身の主人公がいいんだとか、そういう話を聞いた。なるほど。

振り子列車に揺られながらビールを飲み、うとうとしていると、松江到着。松江の駅の売店に入るとやはり水木商品が目に付く。一昨年出雲大社の「八雲」を見に来た帰り、境港水木しげるロードに寄った。水木しげる記念館にも入り、通りの店で「妖怪花あそび」を買った記憶がある。今回はハート型の『ゲゲゲの夫婦パイ』が山積みされていた。思わずねずみ男のはなくそ」(甘納豆)に惹かれていると、山本監督が「これ見て下さいよ」と、 ねずみ男汁」という缶ジュースを指さしていた。

 畠山「これ、佐伯さんに送ったらどうすると思う?」
 山本「ショックで死んじゃいますよ」
 畠山「いや、私の冗談は絶対理解してくれると思う」
 山本「・・・・・・」

福田画伯が奥方からのメールを見て言うには、小太郎君(猫)が画伯不在のため、さびしんぼしており、ご飯を食べないとか、どこかに隠れて出てこないとか、情緒不安定な行動に走っているらしい。
一行はタクシーでホテルに向かった。私達をホテルに降ろすと、福田画伯は小太郎君が待つ我が家に戻っていった。今日は和室で三人雑魚寝である。お茶を淹れて一休みし、近所のコンビニで適当に買い物をした。3年前私が泊まった時ははシティビュー(街側)の部屋だったのが、今度はレイクビュー(宍道湖)の部屋である。ここのホテルの売りは、しんじ湖温泉の名前のとおり、地上六階の宍道湖が見渡せる温泉だ。京都でも二日間温泉だったが、島根の今日明日も温泉である。早速温泉に浸かりに行く。8月31日のせいか宿泊客も少ないようで、温泉は貸し切り状態だった。宍道湖の夜景を眺めながらの露天風呂もいいものである。
温泉から上がって何か食事をとろうということになったが、ホテルのレストランのラストオーダーまであと15分しかない。あわててレストランに駆け込むと、客は私達だけだった。メニューを見ても「○○会席」とか「△△御膳」しかなく、何かちょこっとつまみたかった三浦先生と私は「しじみ汁セット」と、海老と白魚のかき揚げ、しじみコロッケを注文、山本監督はうなぎ御膳を注文した。閉店間際ということでせわしく食事を済ませ、部屋に戻った。
この日は疲れが出たのか、気がついたら爆睡していた。

次の朝、爽やかな目覚めと共に浴衣を羽織って温泉に行く。朝風呂は本当に贅沢だと思う。
携帯に福田画伯からメールが入っていた。お猫様の小太郎君の写真と「機嫌なおしてくれました」という一文。お猫様の機嫌はとっておくべきなのだ。しかし今日の夜、画伯はまたもや我々と外泊だ。小太郎君の機嫌は一体どうなるのだろう。
朝風呂の後は朝食だ。昨日わびしい?夕食をとったレストランが朝食会場になっている。和洋折衷のバイキングである。ちなみに、私がビュッフェ形式のモーニングで必ずチェックするのは『トマトジュースの有無』だ。トマトジュースがあると嬉しい。早速トマトジュースチェックをすると、嬉しいことに、ここにはトマトジュースがあった。置いてあるみそ汁は勿論しじみ汁、名物らしい「藻塩」も置いてある。この辺りでしかとれない海苔を使った佃煮もあったりした。朝ご飯は大満足だ!

そして9時少し過ぎ、福田画伯が迎えに登場した。今日は松江総合医療専門学校で、モーション・キャプチャのマシンを使っての映像記録となる。チェックアウトを済ませ、一行は目的地に向かって出発した。今日も1日暑くなりそうだ。


9月18、19日スペイン、マドリードにて「操体フォーラム in マドリード」開催
2010年操体法東京研究会定例講習は9月から始まります。
11月20、21日千駄ヶ谷津田ホールにて2010年秋季東京操体フォーラムが開催されます。