今週の水曜日に50代の男性を診させて頂きました。この男性、一週間前にギックリ腰を起こし、ギックリ腰そのものの痛みはなくなったが、まだ歩いたり、立っているのがツライという。
立っている姿を見ると左足に体重をのせ 左斜め前方に傾くようにして立っている。動作的には前屈と右回旋で腰に痛みが出るという。
一番落ち着ける体勢で休んでみて下さいと言うと仰向けで脚を伸ばした状態が落ち着けるという。この体勢を見ると骨盤が全体とかみ合っていないように感じる。
骨盤をみさせてもらうと、右腸骨陵の下に「その辺がどうも気になるんだよね」というところがあり そのまま、触れている手の平で、皮膚に動きをつけていくと 外側に動きをつけられるのが一番良く感じるという。
外側に動きをつけ面の渦状波を行い、2、3分後、感覚を聞き分けてもらうと「あたたかくて気持ちが良い」と
言っている。しかし、なにかが足りないような感じがする。快感度の質的なものだろうか。本人は気持ち良いと言っているが、なにかからだから伝わってくるものが感じられない。「もう少しこうしていたいですか」と聞くと
「もういいかな」との事。みたて違いかなとも思ったのですが、枕の有無を確認するのを忘れていたことに気づきました。「ちょっと枕をしてみてください」と枕をあててもらうと「高いな〜」との事。
そこでバスタオルを四つ折したものをあてると
「これ いいね〜」との事。
再度、この状態から先程と同じように面の渦状波を行う。すると今度は、手の平にからだの内側から伝わってくるものが感じられ、こちらとしても心地がよい。
お腹も「グッキュ〜 グッキュ〜」と鳴り出した。
「どうですか さっきとくらべて気持ち良さ、心地よさは?」
「なんか今度は全体があたたかくて、今ス〜と右脚が軽くなってきてるけど脚が悪かったんかね〜」
「う〜ん どうでしょう 左の脚はどうですかね〜 さっきは太ももがカチンカチンで押すと痛かったですよね〜」「・・・・・」「くぉ〜 くぉ〜」いびきが聞こえてくる。
しばらくして左太ももがビクン、ビクンと痙攣したように動いてきて、またしばらくすると両手がパタンパタンと
手の平が上になったり、下になったり、横を向いたり関節のクラック音が4回聞こえてきた。首も動いている。
面の渦状波を再開して、20分ぐらいしてから眼が覚めた様子。
そして「なんか手が鳴ってたね〜」との事。寝てたと思っていたのに、解っていたようです。
「まだ気持ち良さ続いてます?」
「もういんみたい 手もいっぱい使ってるからね〜もともと左利きなんだけどさ〜 最近、忙しくってさ〜。わかっちゃいるんだけどね また来てみるよ」との事。
三軒茶屋に勉強に行くと、先生は気持ち良さが聞き分けられない90パーセントは操者に原因があるとおっしゃっていたが、これは技術、テクニックのことを言っているのではなく 相手が気持ち良さを聞き分けられるよう、どのような気配りお手伝いが出来るかを言っているのではないかと思えその中には、からだにとって一番くつろげる体勢が聞き分けられるよう、気配りすることも入るのではと感じられます。
一週間どうもありがとうございました。
文章下手なため、見苦しいところ、解りづらい点など多々あったことをお詫びします。
来週は中廣さんです。
よろしくお願いします。
友松 誠