だんだん釣り道具屋さんのブログになってきそうなので、最近あった患者さんとの対話を。
受診3回目のご婦人。この間の施術でだいぶ軽くなったが、左足と腰と肩にちょっとまだ張りがあるかなと言われる。
2、3の操法を通した後にご婦人が
ご婦人 「この方法て何て言うんですか?」
私 「操体て言うんですよ」
ご婦人 「友達にどんなことするの?て聞かれても、説明が難しいんですよ」
私 「そうかもしれないですね」
「痛いことしないって言えば、いいんじゃないですか」
などと、足の指をゆらゆらしながら、たわいもないことを話した後、足首に渦状波を行う。
少ししたらスースーと寝息がしてくる。そのまま寝かしておいた。
しばらくしたら起き上がり、正座をしてゴソゴソからだを動かしている。
私 「どうしました?」
ご婦人 「からだが軽くなってるんです」
私 「ヨカッタですね」
ご婦人 「肩には触ってないですよね?」
私 「そうですね」
ご婦人 「でも軽くなってるんです」
私 「凄いじゃないですか」
「足も手も肩もみんな繋がってますからね」
「気持ちのよさで治っちゃうんですよ」
ご婦人の顔に「何で?」と書いてある。でも、この「何で?」に気づくことが大事だと思うのです。
「先生に治療してもらったから治った」ではなく、「何で?」から自分の意識が変わってくることが大切だと思うのです。
友達にどう説明するのか楽しみです。
中谷之美
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