東京操体フォーラム 実行委員ブログ

 操体のプロ、東京操体フォーラム実行委員によるリレーブログ

らせん

2回目のブログも最終日になりました。お付き合いいただいてありがとうございました。


早いもので操体と巡り会って2回目の冬を迎えています。

ここ最近、僕が操体から問いかけられているのは、
お前の生き方は本当にこれでいいのか。世界は本当にお前が思っている様に在るのか。
今回書かせていただいた方達からいただくものだけではなく感じるもの全てが、事あるごとに問いかけてきています。

「自分」は「世界」は本当はどうなっているのか。


今まで確かだと思っていたことが思い込みだったと気づくこと、今までの「自分」であったものが壊されていくことは、感動でもあり、ときめきでもあり、不安でもあります。
行き先のわからないジェットコースターに乗っているような感じでしょうか。


これからどうなっていくんだろう、と心の中で様々なニュアンスでつぶやいています。


この前大阪のカッコイイS兄さんが、
戻るべき原点、軸を知って進んで行くとき、その軌跡は螺旋になっていく。同じ場所に戻って来ているようでも、そこから見える景色は前よりも高く大きくなっている。
という意味のことを仰っていました。
直線の道をただ戻っていくのでも進んでいくのでもなく原点を中心に螺旋に進んでいく。そういう歩みを温故知新と言うんですね。


操体を知って不思議に思っていたのは、師匠にしろ先輩方にしろ、その背中がいつも見えているということです。
遠いんだけど見失わない。いつもその背中を見せてくれている。それは戻るべき場所がわかって進化しているからなのかもしれません。
今、僕が学ばせてもらっていることは、どう進むべきかという事だけでなく、どうやったらいつも軸を感じていられるかということなんだと思います。僕は「1を聞いて1/100を知る」クチなのでなかなか進んでいきませんが。


三軒茶屋を出るとき、三浦先生はいつも僕らに「いってらっしゃい」と声をかけてくださいます。
からだにも心にも戻ってこられる場所がある、と感じさせてもらえるのは本当にありがたいことですね。

一週間お付き合いいただいてありがとうございました。
いってきます(笑)。


山本明