東京操体フォーラム 実行委員ブログ

 操体のプロ、東京操体フォーラム実行委員によるリレーブログ

その先に

こんにちは。今日から一週間担当させていただきます、辻です。
気がつけば12月も半ば、2010年も終わろうとしています。
今年は充実した年でした。初めての試みとしての春の分科会、関西進出となる東京操体フォーラム in 京都、海外への足掛かりとなる操体フォーラム in Madridと、例年になくイベントの多い年でした。
そして、この流れは来年へと引き継がれていきます。

実行委員勉強会の帰りなのですが、この月一回の勉強会で同じ志を持つ人達と顔を合わせ、学ぶことで、また思いを新たにしています。
身につけたら、そこに入る。技術の先にあるもの。
その道でやっていくためには、その過程が重要なことなんだろうと思います。

操体に出会う前、音楽の方で活動していましたが、10代の頃、思えばあの頃は、ただただうまくなりたかったのを思い出します。具体的な目標があった訳ではなく、うまいベーシストになりたかった。
ある時言われたのが、「それ以上うまくなってどうするんだ?」という言葉でした。
技術以外の部分を問われたわけですが、当時、その言語に即答することができませんでした。その問いの答えの一つが「入る」ということなのかなと思います。
技術は必要不可欠なものですが、材料でしかないもので、それを使ってどう表現するかということがもっと重要なことなんですよね。

操体でも同じで、方法論やテクニックだけ覚えても、それは操体を理解したことにはなりません。かといって、哲学や理論だけ学んでも不十分です。下手ではしょうがない。
自戒も含めてですが、本当に学びたいのであれば、入り込んで欲しいですね。深くて優しい学びがそこにはあります。

この度、実行委員にも新たな顔ぶれが増えますが、共に学びあえるというのはうれしいものです。操体の更なる深まりと発展を願います。一緒に耕していきましょう。


辻知喜


2011年東京操体フォーラム分科会は4月29日に千駄ヶ谷津田ホールにて行います。http://www.tokyo-sotai.com/

2011年2月から足趾の操法集中講座を開始します。


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