東京操体フォーラム 実行委員ブログ

 操体のプロ、東京操体フォーラム実行委員によるリレーブログ

性論〜その3〜

おはようございます。
昨日の湘南は雪が降っていました。
雪も降れば花粉症のワタシにも辛い時期?しかし、杉も繁殖のために生きているのだから仕方ない。
けれど、花粉だけでは花粉症にならないのだ(OO病ともいえるの所以)
では質問しよう?
1.スギ花粉が少なく交通量の多い地区
2.スギ花粉が多く、車の少ない地区
さ〜て、どっちが、花粉症の人が多かったでしょう〜か?
ハイ、正解は、
1.スギ花粉が少なく交通量の多い地区なのでした〜。
結果からわかることは、原因と言われている”自然現象”だけ悪いはず無いんですネ。
現代増加しているのは言ってみれば、環境と私達の欲求が自然のバランスを崩すほどになっているからです。
手がかからないから。
疲れないで便利だから。
楽ちんで早いから。
排気ガス、農薬、食品添加物、それらの化学物質の増加なども要因なのです。
何しろ日本はいまや、世界一添加物を使用している国です(嬉しくない)
経済発展とは、大量生産を可能にし、食品製造の機械化や、利潤の追求のため、バランスの戻せる範囲をこえてしまう。
ご存じのように操体において、
環境そのものは、同時相関相補性により「からだ」に密接に関わり、「からだ」を少しづつ変えていきます。

自分の感覚よりも、一般常識的なことを何でも鵜呑みにしていいのでしょうか。
過去の政策、確かに林業も問題があったとはいえ、”杉だけ”を悪者にして済まそうとしている宣伝や情報なんて可笑しい。
そもそも、バランスの崩れている人間こそ、自然を汲み取る勇気そのものは必要なのではないでしょうか。
ま・・・お気楽極楽という”テ”もありますがネ。


そもそもノーマルってなんだろう。
男だけど男が好き。女だけど女が好き。
人間であれば男女問わないで好き。

ほ乳類であれば人間でなくても良い。
女(男)の身につけるモノが欲しい・・・。女(男)のある部位があれば全ては要らない。

よりマニアックな要求は、本当にマニアだけの意識なんだろうか?

ワタシはそうは思っていない。と言うよりもそうは思えない。
なぜならば、よほどのものであってもかなり共感できてしまうのだ。
自分ではそんなに危ないとも思えない。自制できるのが人間であり、破壊できるのも人間だから・・・。

テーマ「フェロモン小僧とフェロモン娘。」

蛾を嫌いな人は多いと思いますが、夜に雌の蛾がジ〜ッとしていても、雄の蛾は黙っていても引きつけられてしまう。
これは、フェロモンの働きなのですネ。
勿論、交尾だけでなく仲間に危険を知らせたり、道筋を教えたりするのにも役立っているそうです。
昆虫のコミュニケーション世界では当たり前のフェロモン。
人間の世界でもあるのでしょうか?

その前に、ブタ・脇の下・トリュフと聞いてフェロモンをイメージできますか?
哺乳動物の雌の豚は、雄の豚の唾液中にある物質「5−α―アンドロステノール」を嗅いだ途端、”即座に”交尾姿勢を取ってしまうのだそうです。
(それは素晴らしく“実践効果的”だと思った御仁いらっしゃるでしょう・・・が、豚さんの話ですから)

そしてトリュフに至っては、雄豚の唾液に含まれている「5−α―アンドロステノール」が高濃度に含まれていると言うから驚きです。
(なるほど、道理で豚にトリュフを探させているわけですね)

ここからは人間の話です。
生理不順に悩んでいる女性を集めて、男性の脇の下の汗を綿棒に浸し、一日数回嗅がせていく実験をすると(どんな実験だぁ〜笑)
驚く無かれ!数ヶ月のうちに月経周期が一定になってくるらしいのです。

それは紛れもなく男性ホルモンに近くもあり、脇の下の汗にも微量に含まれ、これが薄毛の原因でもあり、
いまや男性に限らず、女性までも悩みの原因でもあるのですから人によっては相当に深刻で切実な問題でもあります。
勿論、この感受性には個人差はあります。ただ、頭髪の場合はその感受性が高いほど薄毛の原因となっているわけですね。

さて話を戻して、このフェロモン。
ラットをはじめ、多くの動物に存在していて人間もその受け取る場所がわかっています。
それは鼻の中にある「鋤鼻器管=ヤコブソン器管」というのですが、いまの医学ではその働き自体を否定されている説が多いのですネ。

しかしそれでもイイので!夢ある私の大好きな仮説をここで紹介しましょう。
生理的な感覚や、直感的にわかること。いわゆる女性の勘(第六〜七感覚?)と言うのは当たることが多い。
それに対して男性の勘は鋭いとは、言いませんよね。

その一説によれば、男性も女性も潜在的にフェロモン様の物質を嗅ぎ分けていることに発端はあり、
これからのパートナーとなる相手を選ぶ時、コレでもって大切な判断を下しているらしいのですが、
その伝達能力も感受能力も弱いので意識に昇ることは少ないらしいのです。

しかし、そのフェロモンの及ぶ範囲は広く、例えば渋谷109の中で買い物をしながら、
スクランブル交差点を歩く男性に異性としての適合性を感じることが出来る程・・らしいのです。
だから、初めて訪れた土地なのに親しみが湧いたり、その町に何となく親しみを感じることもそれに起因するという訳ですネ。

それから、その能力(勘)が男性よりも女性は特に直感的に優れている理由もあります。
コレは生物学的に考えても更に納得できます。
だって・・セックスの後、妊娠する可能性があるのはいつでも女性です。
(ちなみに猫のセックスは一瞬で終了、しかも、雄のペニスは棘があり引き抜くとき傷をつけるらしい・・・痛そう)
猫はともかく、人間の場合は思いっきり痛い思いをして出産に至るわけです。
その後子育てを考えれば、その後最低でも10年、普通15〜20年は必要。
いろんなことがあっても
こんなに大変なことをできるのはお母さんだけです。

橋本敬三先生も、
「そりゃあ、なにが有難いって・・・お母さんですよ」と仰っております。

ある日、祖母になった方が言っていました。
「自分の孫が生まれた時、それは勿論嬉しかったけど、我が娘も母親になったんだ・・・と感じた瞬間は本当に涙がこぼれた」・・と。

僕は三人の子供の父親ですが、どう頑張ってもお母さんにはなれません。
どうして僕は男に生まれてきたんだろう?どうにも考えても始まりませんが、今も考えることがあります。

またある方が想いを込めて言っていました。
「亡くなる時に悲しさが違うのよね・・・母親って何か特別なのかしら・・・」
こんな台詞を違う患者さんからも何回か聞いたことがあります。

靖国神社で祀られているように、戦争でお国のためにイノチを散らした祖先も最期には母親を想う言葉を残す。

お母様、ママ、お母さん、お袋さん、おっかさん・・・。
いろんな場合があるでしょう、生きていても亡くなっていても構いません。
最後に僕からの質問です。
「どうですか、お母さんに感謝していますか・・・感謝できていますか?」

                                   岡村郁生