東京操体フォーラム 実行委員ブログ

 操体のプロ、東京操体フォーラム実行委員によるリレーブログ

「ヘタクソの心得」その2

【出来ないのは己の生き方&考え方に問題がある〜その2〜】

私は仕事における成果&報酬は仕事の時間内だけの努力だけが反映されているとは思っていない。つまり自分の生き方も繋がり通信簿となってお金という形で報酬を受け取るものだと思っている。このように捉えると自分の時間と自分のやっている事との信頼関係はとても大切だと言える。例えば仕事時間は誰よりも一生懸命仕事に取り組んでいる反面、私生活はとてもダラしない人がいるとする。その人が何らかの失敗を繰り返したとして、その人は「なんでこんなに頑張っているのに‥」と悩んでいるとすれば失敗の原因はきっと己の生き方、私生活に問題があるのだろう。だからこそ、己の努力を無駄にしたくなければ、まずは生活から正すべきだと私は考えている。

【人と比較する必要はない。大事なのは日々の積み重ねであり、繋がっていく事】

操体の講習で「ある日出来るの法則」を畠山先生がよく言われている。この法則は今すぐ出来なくても日々真摯に練習を重ねていけば、いつか出来るようになるということだと解釈している。私も大抵、教わった事はすぐには出来ず日々の練習の中で身に付けて来た。三浦先生も私が頭で覚えるよりもカラダで覚えさせるほうが身に付く事を知っているので型にしても技術的な事にしても日々少しずつカラダに覚えさせるような指導をして頂いた。そして常に「人と比べる必要はない。自分には自分の覚えるペースがある」という目で私の成長を見守って下さっているように思える。私が愛読しているブッタの本でも「他人のやった事をみるのではなく、自分自身の事をよくみなさい」と書かれている。つまり人との比較ではなく、自分で自己評価する事が大切であり、その積み重ねが繋がりを生み「出来る」ようになってくるのである。

【今やれることは今やるという意識】
前に述べたようにやっている事との繋がりを如何に深めていくかが大切である。
大抵の人は一日24時間の中で自分の為に使える時間は多くても四分の一位だろう。その中の一時間でも自分の為に使えるかが出来るか否かのポイントとなる。「今やるか」「明日やるのか」で生き方、やっている事との信頼関係も変わってくる。人間誰もが明日を保証されていないのだから「今を生きる」という意識一つで出来ない事が出来るようにもなってくる。決して「明日で良いや」といった感覚を持たない事が上達への近道だと思う。私は現在33歳なのだが日本人の平均寿命が82歳だと言われているので単純に余命は約50年という事になる。この50年を「50年もある」と捉えるか「50年しかない」と捉えるかで今後の生き方も変わってくるだろう。ここで言いたいのは私達は「今を生きなければならない」という事である。何をするにしても「明日に宿題を残さない生き方」が大切なのである。

三浦寛 操体人生46年の集大成 "操体マンダラ Live ONLY-ONE 46th Anniversary"は2012年7月16日(海の日)に開催致します。

2012年秋季東京操体フォーラムは11月18日(日)津田ホールにて開催決定