東京操体フォーラム 実行委員ブログ

 操体のプロ、東京操体フォーラム実行委員によるリレーブログ

5日目

諦める力 為末 大 (プレジデント社

スポーツ界の現状に問題を提起しています。
「やれば出来る」「努力が足りない」という言葉に囚われて、止めるタイミングを失っている選手が多いそうです。

『欧米の感覚では、コーチをつけずに個人で競技に取り組むアスリートは少ない。なぜなら、海外の選手とコーチの関係は、いわば指導者のアウトソースだからだ。(中略)日本の場合は、まったく正反対の考え方が一般的だ。指導者と選手の関係は、先生に教えを請う生徒という、いわば師匠と門下生のような関係だ。』

という体質も関係しているかもしれません。
文中で、ビート武さんの言葉が引用されています。武さんは、母親からいつも「おまえは、そんなものにはなれない」と言われていたそうです。そして、それは優しい時代だったと述懐しています。

『「おまえは、そんなものにはなれない」という前提であれば、たとえ本当に何者にもなれなくても、誰からも責められない。もし、ひとかどの人間になれたら「立派だ、よくやったな」と褒められる。それを「優しさ」と言ったのではないだろうか。』

『まずは「自分はこの程度」と見極めることから始め、自分は「何にでもなれる」という考えから卒業することだ。そこから「何かになる」第一歩を踏み出せるのではないだろうか。』

『「やめてもいい」という発想は、「自分がいいと思うところまででいい」ということでもある。』

自分を知る、という事は難しいものです。

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「2014年秋季東京操体フォーラム」 開催決定

今回は11月22日(土)23日(日)の二日間開催いたします。
メインテーマは「操体進化論」です。

特に、22日は場所の都合上、人数が限られておりますので
ご参加希望の場合はお早めにお申し込み下さい。
詳細は以下、「東京操体フォーラムHP」をご確認ください。
http://www.tokyo-sotai.com/?p=813