2014-12-25 本 半蔵(はんぞう) 本ほど安い投資はない。自分の知らない語彙や文体を使って、未知の世界やドラマを表現してくれるメディアである。目の前に情景が立ち上がって来る文章に接する時のからだの反応は、映像の比ではない。思うに、指揮者は、楽譜を読みながら、空間に音を立ち上げているのだろう。その時、彼のからだは、個有の揺れと振りを表現するだろう。それが、彼の指揮芸術となるのだ。 少し話が飛躍しすぎた。本からの波動は、人を動かす。それは、作られたものではなく、共に生み出すものだから面白い。