東京操体フォーラム 実行委員ブログ

 操体のプロ、東京操体フォーラム実行委員によるリレーブログ

意識の波動とネガティブ・エネルギー

 我々が意識を拡張していくとき、すべてのものに対して、より気づくようになり意識的になる。 それは、ネガティブなもの、ポジティブなものに、より気づいていくようにもなる。 そのとき、誤解しやすいのは、そういったいろいろな新しいものに気づくようになって、感受性が一段と強くなってくることだ。 そうすると、それが自分の人生の中ですべて現実化されるのではないかと思ってしまうところに問題が起こる。 

 

 自分の意識がより拡張されていくとき、ポジティブなものと同時にネガティブなものにもたくさん気づいていくようになる。 しかし、それは創造の自然な動きではあるが、自分が気づいた新しいものであり、それ自体は自分の意識を持つことはないのである。 つまり、それ自体が勝手に動き出すとうことはないということだ。 

 

 肉体を持っている意識や肉体を持たない意識にしても、ネガティブな方向にエネルギーを持っていることがある。 しかし、それがあると気づいたからといって、それが自分の目の前に現実化して現われるということではない。 

 

 それが現実化されるためには、強い感情的な執着が必要になる。 強い感情的な喜び、エクスタシー、ポジティブな恍惚感は、自分にとっていいものしか引きつけない。 

逆に、強いネガティブな感情、つまり、怖れや罪悪感、無価値観は、自分にネガティブなものを引きつけるようになるということだ。 どちらにしても感情がそれらを活性化するための源になっている。 我々にいま必要なのは、執着がない状態に執着することである。

 

 我々は、この創造の中ですべてのものを自分で見ることができる。 ポジティブなもの、ネガティブなものも全部を知ることができる。 一番素晴らしいものを知ることも、一番怖いものを知ることもできる。 ここではっきりしていることは、自分の人生の中に現実化するものは、自分でそれを現実化しようと決断したものである。 

 

 すべての現実は波動であり、振動である。 すべての次元、すべての段階の根本には、ある結晶のようなものがある。 その根本にある振動が現実化したものが 「物質」 である。 呼び名は違っても、もとは同じ波動からきている。 そこにあるのは、波動の違いだけであるということだ。 たとえば、氷と水は同じものからできているが、違う状態にある。 すべての物質、人、空間そういったものは全部、根本のエネルギーが物質化したものである。 

 

 時間や空間すら、この周波数からできている。 そういった時間や空間というのは、「いつ」 「どこ」 ということを意味しており、その中に自分が存在しているものと、我々は認識している。 でも我々は 「いつ」 や 「どこ」 も単なる性質の違いにすぎないものであると理解することもできる。

 

 

明日からはポジティブ・シンキングの香実行委員です。