こんにちは。畠山裕美です
一週間よろしくお願い致します。
上手い下手、ということについて最近気がついたことを書いてみたいと思います。
先日のことです。東京操体フォーラム実行委員勉強会で、先のフォーラムについて、個人個人が意見を述べる機会がありました。
その時、あるメンバーが「今までの発表内容は、心に響かなかったけれど、今回のは心に響いた」という意見を述べました(ご本人はこうは言っていないかもしれませんが、私にはそう聞こえました)。
私はその時、何故か無性に腹が立って(すんません) 「その言い方は失礼なんじゃないの」と言いました。
★ネタにしてすいません(笑)
何故そんなに腹が立ったのか、自分でも分かりませんでしたが、あとで考えると何となく分かってきました。
「今までの発表内容は、心に響かなかったけれど」という、その一節です。
内容的には「今回の発表は良かったね」という内容なのですが、「前回と比較して」そして、その比較が「今までの全否定」(に聞こえた)からだったのです。
というのは、私を始め三浦先生や他のメンバーは、何度も何度も発表しているわけです。 それを「今までの発表は心に響かなかった」というのは、「今までの16年間の発表は、心に響かなかった」というように、長年やっている私には聞こえたわけですね。
本人が「今までの発表を否定した」というつもりがなくても、人によってはそう取る(特に当事者だと)可能性もあるということです。 これが、私個人の発表に対して、「ハタケヤマの今までの発表は、心に響かないカスみたいな発表だったけど、今回は心に響いた」というのなら、カスと言われようが「今回は少しは成長したか」と、よしとするわけです。
が、今回は、私のみではなく、師匠や今まで発表してきた色々な先生方を全部ひっくるめて「今までの」という言葉になっているので、私自身、今までの過去の発表を全部否定されたように聞こえたわけです。
これが「今回の内容は、一段と参加者の皆さんの心に響いたと思います」というのならば、私も「むかっ」としないはずなんです。
たったワンフレーズで、人の気持ちをかき乱す(少し大袈裟ですが)こともあるんです。
しかし、結局一番良かったのは、モヤモヤをため込まずに、通じる同志にはっきり伝える事ができたことです。
★ホント、ネタにしてすいませんが、何故時分の感情が「たったのワンフレーズ」で動いたか、これも「コミュニケーションの上手い下手」に無関係ではないと思うので、書いてみました。
2016年9月 新創生期操体法特別臨床講座 開講!