六日目のシンカは進化から別の漢字に変換した 「深化」 という内容で話を進めたい。
私にとって深化と言えば、瞑想というものが浮かんでくる。 瞑想を深化するのは、四つの卓越した準備が必須である。
それは、まず始めに 「観察」 すること。 ただし、評価することなくして観察しなければならない。 それは身の回りにあるあらゆるものからを観察することができる。 自分をとりまくどんな機会も逃さずに観察しなければならない。
というのも問題は自分自身が何を観察するかにあるのではなく、その観察自体そのものが成長してゆくことにある。 まったくもって、あらゆるものを観察することができるはずだ。 樹々を、鳥たちを、動物たちを、人々を、往来を、自分自身の心とその往来を、自分自身の反応と他者の反応を、ありとあらゆる状況を観察のために使わなければならない。 そうすれば観察は自分の中に深く根づいてゆくことができる。
二番目は、「分析」 すること。 これは観察が深く根づいてからのステップになる。 しかし、観察と分析を混同してはならない。 最初の観察はどんな分析も、どんな判断も、どんな評価もないシンプルな観察でなければならない。 その観察をしてから分析することにはいってゆく。 それから分析という細部に入ってゆくことだ、それから更に解剖することができる。
そうしてから部分を見る、どうしてそれができているのかを。 というのもそれぞれの経験はとても複雑なものだから、もし自分が本当にそれを理解したいと思うならば、それをその細部に至るまで解剖しなくてはならない。
三番目は、「至福、沈黙、落着き、穏やかさ」 といったものを自分にもたらすことができるものを、頭ではなく最大限の感覚を使って、それを選ばなければならない。
そして最後の四番目は、「緊張、心配、苦悩、地獄」 というネガティブなものを自分にもたらすものを自覚してそれを放棄すること。 これら四つの準備に従うなら、本当の意味での深化した瞑想が自分の中に現れてくるだろう。
2016年9月[新創生期操体法特別臨床講座](http://www.sotai-miura.com/?page_id=1018) 開講!