今朝、太陽が昇るのを眺めていたら、ふと「行って参ります」と自宅を出る時に言葉にするけれど、この言葉って誰に向かって言っているのだろうと、なぜだか不思議に思いました。
「行ってきます」「いってらしゃい」
「行って参ります」「いってらっしゃい」
習慣で何気なく口にしている言葉。
それに家族が「いってらっしゃい」と答えてくれる日々があります。
今までやり取りをしていて、初めて疑問に感じました。
少し調べてみたのですが、
「行ってきます」は「行って、来ます」つまり行って帰ってくるということで
「行ってらっしゃい」は「行って、来て」つまり行って戻って来てねということだと書いてありました。
互いを思いやる言葉かけであるということを再認識し、特別驚くことはありませんが、ただ習慣で口にしているのと、相手への思いやりと意識して口にするのでは、その言葉のMAには、違いがあると思います。
さらに、「行ってきます」と「行って参ります」は同じ意味で使われていますが、違いがあるというようなことが書いてあるものもありました。
「参」には、「出会いの中で尊ぶべき物事を学び、向上して帰ります」という精神的な意味合いが含まれているということのようです。
こう捉えると、見送っている家族に言っているようで、自分自信に言い聞かせるために言葉にしているようにも感じます。
橋本敬三氏は、「言葉は人生のハンドル」とおっしゃったとのことですが、身近に使われている言葉、身近に使える言葉だからこそ、大切に大切にしなければならないのだと思います。