東京操体フォーラム 実行委員ブログ

 操体のプロ、東京操体フォーラム実行委員によるリレーブログ

桂枝加芍薬湯

漢方薬の世界では、桂枝湯は、「衆方の祖」と呼ばれ、様々な薬方の基礎となるもの、とされています。

 

この方は、元来は、虚弱な体質のタイプの人が風邪を引いた時の初期に飲む薬です。病邪が体表近くの比較的浅い部位に在る場合に使われます。


その桂枝湯の中の芍薬の量を倍加すると、お腹がひきつり痛む、しぶり腹や下痢の薬となるところが興味深いです。


ちょっと冷えたり、寒い風に当たると、すぐお腹をこわす人や消化器系の弱い子供などに適用されます。


外界の変化が、すぐに内界に影響するケースです。
皮膚は、消化器と繋がっていることを物語っています。