(続きです)
脳外科医の先生の語りは続きます。
脳実質を切っていく行為は、なんと表現したらいいのか、
よくわからないんです。
だけど、大変特別な、そして不思議なプロセスなのです。
うまく、表現できない。
人の脳を、ザクザク、切っていく感覚。
その行為が、
その人の、
患者さんの「心」というか、
「意識」というか、
高次脳機能を切り込んでいるような気に、
どうしても、囚(とらわ)れるからです。
当然、あくまでそう、感じるだけでしょう。
わかってもらえるか、わからないけど。
うまく説明できているか、わからないけど。
自分が切っている、
豆腐のような目の前の脳実質組織と、
その向こうにいる患者と、話をして、
脳機能を、その場で、自ら、確認していること。
このことに相関性があるとは、
アタマでの理解はあれど、正直、そう思えないわけです。
このような体感語で、
「心」の振動で、語ってくれたのです。
(続く)