東京操体フォーラム 実行委員ブログ

 操体のプロ、東京操体フォーラム実行委員によるリレーブログ

坐る(2)

二泊三日の坐禅合宿の際、私は特殊?な呼吸を試していました。
それは「エレベーターの呼吸」というヤツ。
ネドじゅんさんの「右脳さん」が教えてくれたんだそうです。
 

 

(今までこの手の本は数多く読みましたが、一番納得がいく本です)

 
深呼吸とともに、おなかのなかにエレベーターの丸い床が上下することをイメージします。床はイメージでできていて、透明でも光の床でも、ふつうの金属質の床でもなんでもオッケーです。自然に思い浮かぶもので行ってください。
エレベーターの床はペットボトルのフタほどで、鼻から息を吸う。
エレベーターの床が下がります。腹腔にそって大きくなっていきます。
口から息を吐くと、エレベーターの床が上がります。
 
吸ったり吐いたりするのはからだにききわけて、でいいそうです。
エレベーターの床をリアルにイメージして、おなかの内側の壁を、エレベーターの床が撫でるように。
これは、意識の焦点をお腹に下ろし、おなかを意識するための呼吸です。自律神経を意識で刺激します。
 
円盤のフチが体内(私は脊柱と神経をゴリゴリする感じにしている)に触れるように。
 
ちなみに、これを坐禅会の最中にずっとやっていたんですが、これがきもちいいのです。
電車の中とか、ふとんの中とか。
電車の中は特に集中できます。
 
悟る、というのは、神経回路が「右脳」に切り替わり「今、ここ」というスタンスに至ることらしいです。
悟ったお坊さんというのは、多分坐りながら神経回路が右脳に切り替わり、その後、左脳(お経の勉強や教義の学びや、修行のスケジュールとか)を自由に呼び出すことができたのでは??
 
悟った、というのは、右脳の神経回路をメインにして、左脳の回路も自由に呼び出せる、ということなんですね。多分。
 
考えて考えて考えまくって悟るのではないんですね。
 

2024年秋季東京操体フォーラムは11月23日、ルーテル市ヶ谷センターで開催致します。