(つづき)

雨が降った翌朝に散歩などしていると、また普段と景色が違って見えてくるようだ。

特にコケ目線で散策していると、空気が乾いている時にはカラッとしていて気が付かなかったコケたちの存在が目に入ってくる。青々というか緑々というか、なんだかきもちよさそうに見える。

 

家屋と家屋の狭い隙間のにひっそりと。

「あぁ、こんなところにもいたのね」という姿に目がいったりして、

少し嬉しくなる。

 

我が家の敷地にも、普段はカラッとしていて茶色く変色したように見えるコケたちが

敷石の上に存在している。あるとき何気なく水を撒いてみたら、魔法のようにすぐさま緑色がさえわたる様子が気に入って、毎朝、このコケたちに水を撒くようになった。

 

水を与えると、何とも言えない「しゅぅぅぅぅ、ぷつぷつぷつぷつぷつ・・・・・」といった小さい音がきこえてくる。

乾いた石の上にしみこむ水の音か、または水とコケが触れあって生まれている音か。

小さないきもののいきている姿、その呼吸がきこえてくるようだ。

 

コケをみたり、探したり、触れていたりすると、なぜだかコケをみているはずなのに、

わたしたちの皮膚の世界をみせてもらっているような気持ちになる。

なんでだろう。

 

しゅぅぅぅぅ、ぷつぷつぷつぷつ・・・・・