東京操体フォーラム 実行委員ブログ

操体のプロ、東京操体フォーラム実行委員によるリレーブログ

生命は「揺らぎ」で生きている

「からだ」の内部では常に、

・快を求める動き

・不快を避ける動き

・本来の均衡へ戻ろうとする動き

――の三つが働いています。

 

あくび(吸気)は、この調整が無意識のレベルで行われている証拠です。

 

生命現象を大きく見れば、私たちは「振動」と「流れ」でできています。

骨も固いように見えて微細に振動し、筋肉・膜・内臓も独自の律動を持ち、

その総体として「からだ」はひとつの“流体システム”を形作っています。

 

この身体の流体性は、重力と深く関わっています。

 

NASA の無重力実験では、胚の細胞分裂が不安定になり、

筋力・骨密度が急速に低下し、体液の循環が乱れることが報告されています。

興味深いことに、そこへ微細な“揺らぎ”刺激を与えると、

生命活動が安定しやすいことも知られています。

 

つまり、生命は重力と揺らぎのあいだに最適点を見つけているのです。

 

揺らぎ(ながれ)は生命の調和装置です。

大きな刺激でも、強い矯正でもなく、流れる動きを感じること。

「からだ」本来すでに持っている「微細な振動」の方こそ重要なのです。

 

左に重心を持たせた揺らぎは不安定ではなく、

むしろ安定へ向かうための“生命の自由度”。

 

「新重心理論」は、揺らぎを味方にするための智慧です。

 

 

操体法の新重心理論(導入編): 非対称から診た操体法の再生と天望

操体法の新重心理論(導入編): 非対称から診た操体法の再生と天望

  • 作者:三浦寛
  • 一般社団法人日本操体指導者協会・人体構造運動力学研究所
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