「からだ」の内部では常に、
・快を求める動き
・不快を避ける動き
・本来の均衡へ戻ろうとする動き
――の三つが働いています。
あくび(吸気)は、この調整が無意識のレベルで行われている証拠です。
生命現象を大きく見れば、私たちは「振動」と「流れ」でできています。
骨も固いように見えて微細に振動し、筋肉・膜・内臓も独自の律動を持ち、
その総体として「からだ」はひとつの“流体システム”を形作っています。
この身体の流体性は、重力と深く関わっています。
NASA の無重力実験では、胚の細胞分裂が不安定になり、
筋力・骨密度が急速に低下し、体液の循環が乱れることが報告されています。
興味深いことに、そこへ微細な“揺らぎ”刺激を与えると、
生命活動が安定しやすいことも知られています。
つまり、生命は重力と揺らぎのあいだに最適点を見つけているのです。
揺らぎ(ながれ)は生命の調和装置です。
大きな刺激でも、強い矯正でもなく、流れる動きを感じること。
「からだ」本来すでに持っている「微細な振動」の方こそ重要なのです。
左に重心を持たせた揺らぎは不安定ではなく、
むしろ安定へ向かうための“生命の自由度”。
「新重心理論」は、揺らぎを味方にするための智慧です。
