東京操体フォーラム 実行委員ブログ

 操体のプロ、東京操体フォーラム実行委員によるリレーブログ

二人の師匠

はじめまして、今週からブログの担当になりました神の國出雲の住人福田と申します。
何の因果か、タイトル通り先週、来週とお師匠にブログの順番を挟まれ、やり難いったらありゃしない!などとぼやきながら、1週間お付き合いのほど宜しくお願い致します。


因みに出雲地方と言えば全国的に縁結びの神様として出雲大社が有名ですが、今年は60年振りの遷宮で国宝の本殿が公開となっております、まぁ見事な物が拝めますので、大黒様のお留守の間にお家拝見と洒落込んでは如何でしょうか?って、私は観光大使ではありませんが・・


横道に逸れそうなので、本題に入りますが、私には操体における師匠が二人いらっしゃいます。
一人は私が操体の魅力を感じ、追求してみようと思う切っ掛けを作って下さった畠山裕美先生、もうお一方は言わずと知れた操体界の重鎮三浦寛先生です。何が凄いってこのお二人を師匠と呼べることがありがたいとしみじみ思う今日この頃です。人の一生は“どんな人にどんなタイミングで会ってどう活かす”かで決まると、私は思っていて、昔よく「チャンスの神様は前髪しかない」と言われたことがあり、その心はと問えば、「チャンスだと思った時につかまないと後ろ髪がないから掴めない!」ってそんなオチかよって思ったのですが、今考えれば何気に深い言葉であり、掴んだ自分を褒めてやりたいと、有森裕子ばりに自己満足の私です。

この二人の最大の魅力は操体に関しての造詣の深さはさることながら、やはり人間性です。
どんなに素晴らしい理論・技術を持っていたとしても、人間的魅力が欠如した人であれば、理論・技術だけ学べばその人の元を去ると思います。人間とは人と人との間に生きてこそ人間ですので(金八ばりに)最後は学ぶべき人の人生そのものが尊敬出来るかどうかにかかってくると思います。


特に我々が活きている業界?には魑魅魍魎がはびこっており、何十年も臨床をしていない名人とか、セミナーだけを開いて臨床をせずにベンツに乗っている妖怪とか上げるとキリがないので割愛させていただきますが、そのような妖怪が沢山住む中で二人の師匠は当然のことながら未だに現役バリバリ(表現が古いのはATOKの変換の責ではありません)で臨床を行っていらっしゃる素晴らしさです。
ですから会う度にバージョンアップされていて、XPを持っていたらVistaかよ!みたいな感じで、数ヶ月ぶりに東京に出た日には置いてきぼりを食っているような気にすらなってしまいます。
でも、だからこそ“もっと精進しなきゃ!”って思うんですけどね・・


私的には今のフォーラムメンバーの雰囲気は実行委員の隠れた歴史マニア中谷さんとも話していたのですが、幕末の奇跡と呼ばれる、『松下村塾』のようなイメージがあって好きです。
吉田松陰的存在の三浦先生を頂点に多種多様なメンバーが集まり操体の旗の下、切磋琢磨する実践主義の塾みたいな、そんな集団が“東京操体フォーラム”の各面々だと思っています。


その一環として、三浦先生の講習終了者達の更なる研鑽の場として、第五日曜日が有る月の日曜日に各メンバーが集って、『塾・操体』として臨床の場での疑問や、新たなる発見に関しての考察など三浦先生を中心として、学んでいます。


その時の会場の雰囲気たるや真剣そのもので、一瞬たりとも気を許せないような良い意味での緊迫感が有り、痺れるような心地よさが有ります。まぁ、塾の後の打ち上げと称した飲み会もおもろ〜!なんですけどね。


私も早く操体高杉晋作の様になりたいものだと、思っております(私生活は十分に可能性有り)。
個々の師匠の人となりに関しては今週、ブログの担当なのでブログの中で話して行こうと思っております。それでは今週宜しくでございます。



福田 勇治