昨日は私の路地&ネコ好きという話でした。
確かに私の携帯にはアホのように猫写真がメモリーされているわけですが、
「撮らせろ〜」
「撫でさせろ〜」
と、ギラギラしているらしく、猫撫で声を出すくらいではいい写真が撮れていません。
そこで、敬愛する岩合光昭先生の「猫を撮る」をよんでみました。
『猫びより』などで活躍する岩合先生。まず初めての土地に撮影に行く時には、猫の居心地のいい場所を探すのだそうです。
まずは町全体が見下ろせる高台に登ります。
なぜなら、
どこが猫の好きな入り組んだ路地なのか、車があまり通らない道路か、
どこが日当たりが良い場所なのか、が一目瞭然だからです。
そして、「猫を探す嗅覚、皮膚感覚を持とう」というアドバイスをいただきました。
以下、一部引用します。
猫は気持ちのいい場所を知っています。猫に出会いたければ、「脳みそで考えるのではなく、自分のからだでヒトとしての皮膚感覚を心がけ、自分の居心地がいい場所はどこかと考えてみよう。そうすると、そこに向かってからだが正直に動くことがある。そして、身体感覚を研ぎ澄ませる。匂いが呼び寄せることもある。」
のだそうです。
そして、氏は、皮膚感覚を育てる第一歩として、
「風がどちらから吹くか、空は、気温はどうか、天気予報を見る前に自分の肌で感じてみることが皮膚感覚を育てるトレーニングになる。」
とのこと。
猫はずっとそうやって気持ちのよい生き方をしているということなのでしょう。ヒトもネコを追いかけると、健康になるとおっしゃっておりました。
さらに、猫と出会って、いざ撮影するときには、いきなりがむしゃらにカメラを構えません(そりゃそうですが)。
ここにもコツがあるようで。
例えば、猫は人間の子供が苦手。なぜならいきなり激しい動きをするので恐怖を覚えるから。
だれだってこちらの希望もなしに目を付けられて見張られて触ろうと近づいてきたら大迷惑。人間だったらストーカーです。
「あなたがネコを見つけるよりも先に、ネコはあなたをしっかり見定めている、と言ったら驚くだろうか。
(〜中略〜)ネコに限らず動物というのは、まず始めにこのヒトは安全かそうではないかということをしっかりと明確に見ている。
このヒトは大丈夫、そうネコが判断したときに、あなたの側に近づいてくるし、写真を撮らせてくれる。」
ということです。
このネコを患者さんの(アタマじゃなく)からだに置き換えて読んでいただきたい。
今までの臨床を明日から変えないと!という気分になります。
え、なりませんか?
まあまあ。
もし私が道にはいつくばって野良ネコと戯れている場面に遭遇しても、
「操体臨床の研鑽を積んでいるのだろう」ということで、なまあたたかい目で見守ってやってくださいね。
写真は近所の公園の半ノラネコ。こちらに興味はあるけど
ちょっぴり耳が緊張しています。
森田珠水